21番目のアミノ酸の翻訳に関与する新規RNA結合因子の研究
Project/Area Number |
08680644
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 一般 |
Research Field |
Structural biochemistry
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Research Institution | Hokkaido University |
Principal Investigator |
高橋 和彦 北海道大学, 薬学部, 助教授 (10113581)
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Project Period (FY) |
1996
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1996)
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Budget Amount *help |
¥1,900,000 (Direct Cost: ¥1,900,000)
Fiscal Year 1996: ¥1,900,000 (Direct Cost: ¥1,900,000)
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Keywords | セレン / RNA結合因子 / 翻訳 / グルタチオンペルオキシダーゼ / セレノシステイン |
Research Abstract |
セレノシステイン(Sec)はmRNAの読み取り枠内の終止コドンUGAでコードされており,翻訳され得る21番目のアミノ酸である.真核生物では,どのようなメカニズムでSecが取り込まれるかは現在,不明である.Sec含有蛋白のmRNAの3′-非翻訳領域にstem-loop構造をとり得る特異配列(Sec insertion sequence ; SECIS)が認められ,この配列の存在がUGAをSecとして取り込むために必要なことが示されている. 今回,我々はこのSECISに結合する細胞質因子の検索を行った.Sec含有蛋白であるヒト細胞質型グルタチオンペルオキシダーゼ(cGPx)のmRNA stem-loop部分89 baseを^<32>Pで標識し,CHO細胞の細胞質画分と反応させた.この反応物にUVを照射してSDS-PAGEを行い、オートラジオグラフィーにより解析したところ,約55KDaの位置に単一のバンドが検出された.しかし,フリーに対する複合体の割合は著しく低かった.そこで他の種々Sec含有蛋白のSECISのついてゲルシフト法で解析を行った.その結果,ヒト血漿セレン含有蛋白Selenoprotein P (SeP)のSECISをプローブとした場合最も強い結合活性が認められた.現在,biotin化したSePのSECISを合成し,これを出発材料と反応後,avidinを不溶化したアガロースと反応し,目的とするRNA結合因子の分離を試みている.この精製に成功したら,その生化学的性質を調べ,遺伝子をクローニングし構造を決定する予定である.
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Report
(1 results)
Research Products
(3 results)