Project/Area Number |
08680704
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 一般 |
Research Field |
Functional biochemistry
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Research Institution | Tokyo University of Pharmacy and Life Science |
Principal Investigator |
多賀谷 光男 東京薬科大学, 生命科学部, 助教授 (30179569)
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Project Period (FY) |
1996
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1996)
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Budget Amount *help |
¥2,500,000 (Direct Cost: ¥2,500,000)
Fiscal Year 1996: ¥2,500,000 (Direct Cost: ¥2,500,000)
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Keywords | ノルジヒドログアイアレチン酸 / 三量体Gタンパク質 / ゴルジ体 / 有糸分裂 |
Research Abstract |
ゴルジ体は核の近傍に位置し、小胞体から輸送されて来るタンパク質を選別して細胞膜やリソソームへ運ぶ役割をしている。ゴルジ体はいくつかの層板が集まって形成されているが、有糸分裂時になると層板が小胞に分解し、細胞が分裂した後で小胞が融合してゴルジ層板が再形成される。ゴルジ体の分解と形成がどのような機構で調節されているのかはまだわかっていない。 我々は、ノルジヒドログアイアレチン酸(NDGA)という化合物が、NRK細胞のゴルジ体の分解を引き起こすことを見い出した。この分解は可逆的でエネルギー依存的な反応であった。ゴルジ体は微小管によって構造が保たれており、微小管を脱重合させる薬剤はゴルジ体を分解させるが、NDGAは微小管にはなんの影響も与えなかった。ゴルジ体からコートタンパク質が遊離するとゴルジ体が分解することが知られているが、NDGAの場合はコートタンパク質が結合したままでゴルジ体は分解した。 NDGAによるゴルジ体の分解は三量体GTP結合タンパク質の活性化剤であるAlF_4によって抑制された。ジギトニンで細胞膜に孔を開けて、NDGA添加時にGTPγSを加えたところ、ゴルジ体の分解は抑制された。しかし、GTPγSといっしょに三量体GTP結合タンパク質のβ-γサブユニットを加えると、ゴルジ体の分解は抑制されなかった。以上の結果は、ゴルジ体の分解に三量体GTP結合タンパク質が関与していることを示唆している。
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