• Search Research Projects
  • Search Researchers
  • How to Use
  1. Back to previous page

受容体よりアダプター分子Shcを介する増殖、アポトーシス、分化シグナル伝達の解析

Research Project

Project/Area Number 08680757
Research Category

Grant-in-Aid for Scientific Research (C)

Allocation TypeSingle-year Grants
Section一般
Research Field Cell biology
Research InstitutionThe University of Tokyo

Principal Investigator

後藤 典子  東京大学, 医科学研究所, 助手 (10251448)

Project Period (FY) 1996
Project Status Completed (Fiscal Year 1996)
Budget Amount *help
¥2,200,000 (Direct Cost: ¥2,200,000)
Fiscal Year 1996: ¥2,200,000 (Direct Cost: ¥2,200,000)
Keywordsアダプター / Shc / Myc / アポトーシス / 細胞増殖 / チロシンリン酸化
Research Abstract

1.(1)EGF-Rチロシンキナーゼにより、Shcを基質としてin vitroでリン酸化させ、二次元マッピングを行い、Shcの主要なチロシンリン酸化部位は、Y239,Y240,Y317の三つであることを明らかとした。これは、in vivoにおいても確認した。Shcを介する経路を選択的に活性化する、自己リン酸化部位を欠失したEGF-R変異体発現細胞に、Y317FShcまたY239/240FShcを発現させると、EGFによる増殖刺激がはいらなくなった。Ras/MAPKの活性化は、Y317FShc発現細胞は起こせなくなったが、Y239/240FShc発現細胞は、十分に起こせた。一方、C-mycの誘導は、Y317FShc発現細胞は、十分に誘導できたが、Y239/240FShc発現細胞は、抑制されていた。
(2)我々は、IL-3によるアポトーシスを抑制するシグナルに、Shcが関与するという結果を得ていたので、見い出したリン酸化部位の関与を調べるため、IL-3依存性BaF/3細胞にShc変異体を発現させた。Y317FShc発現細胞は、アポトーシスを十分に抑制したが、Y239/240FShc発現細胞は、IL-3存在下でもアポトーシスに陥りやすく、c-mycの誘導が抑制された。現在、その下流を解析中である。以上より、Shcの新しいリン酸化部位Y239/240は、EGFによる増殖、またIL-3によるアポトーシスの抑制に重要な未知のシグナル伝達系を活性化し、一部にはc-mycの誘導を起こすことを明らかとした。現在、tet systemにて誘導的にShc変異体をPC12細胞、A431細胞に発現させ、解析している。
2.ShcととEGF-Rキナーゼドメインとの融合遺伝子(ER-S)を作り、Grb2との相互作用を、yeast-two hybrid法により調べ、相互作用が起きることが示された。このことは、ER-SのShcの部分が本来の部位にリン酸化を受けており、リン酸化したShcと相互作用する分子を固定することが可能であることを示す。ER-Sをbaitにして、human fetal cDNA libraryをスクリーニングし、新規分子をクローニングし、解析中である。
3.様々な組織での発現を期待できるCAGプロモーターの下流、またCre-loxシステムにより全身、さらに部位特異的に発現させられるベクターにY239/240/317F She cDNAをつなぎ、トランスジェニックマウスを作製中である。
4.Shcは、増殖因子だけでなく、様々なリガンドによりリン酸化されることが報告されてきている。我々の見い出した未知のシグナル伝達系がこれらの系において、また個体レベルで、どのような役割をもつのか、またそこに関与する分子はどんなものであるかが、現在注目され、重要な課題になっている。

Report

(1 results)
  • 1996 Annual Research Report
  • Research Products

    (3 results)

All Other

All Publications (3 results)

  • [Publications] GOTOH,N.: "A novel pathway from phosphorylation of tyrosine residues 239/240 of Shc,contributing to suppress apoptosis by IL-3" EMBO J.15. 6197-6204 (1996)

    • Related Report
      1996 Annual Research Report
  • [Publications] HASEGAWA,H.: "DOCK180,a major CRK-binding protein,alters cell morphology upon translocation to the cell membrane" Mol.Cell.Biol.16. 1770-1776 (1996)

    • Related Report
      1996 Annual Research Report
  • [Publications] GOTOH,N.: "Tyrosine phosphorylation sites at amino acids 239 and 240 of Shc are involved in epidermal growth factor-induced mitogenic signaling that is distinct from Ras/mitogen-activated protein kinase activation" Mol.Cell.Biol.17. (in press) (1997)

    • Related Report
      1996 Annual Research Report

URL: 

Published: 1996-04-01   Modified: 2016-04-21  

Information User Guide FAQ News Terms of Use Attribution of KAKENHI

Powered by NII kakenhi