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インド中世ヨーガ文献の基礎的研究

Research Project

Project/Area Number 08710011
Research Category

Grant-in-Aid for Encouragement of Young Scientists (A)

Allocation TypeSingle-year Grants
Research Field 印度哲学(含仏教学)
Research InstitutionNagoya University

Principal Investigator

遠藤 康  名古屋大学, 文学部, 助手 (90252204)

Project Period (FY) 1996
Project Status Completed (Fiscal Year 1996)
Budget Amount *help
¥1,100,000 (Direct Cost: ¥1,100,000)
Fiscal Year 1996: ¥1,100,000 (Direct Cost: ¥1,100,000)
KeywordsYogasiddhantacandrika / Narayana Tirtha / Yogasutra / Yoga
Research Abstract

本研究では、古典ヨーガと中性ヨーガの関係を明らかにするため、17世紀のYogasutra(以下YS)注釈書Yogasiddhantacandrika(以下YSC)のテキストと思想の解明を試みた。未出版部分である第4章を中心とする研究を目的としたが、文献の解明に不可欠な第1章についても出版本に大きな欠落部分があるため、第1章のテキスト解明から研究に着手した。その結果、出版本と4種の写本(うち簡略本1種)に基づいた第1章校訂テキストが完成し、ローマ字テキストとしてコンピューター入力された。第4章テキストは、本研究者による既発表部分のコンピューター入力がなられたが、全体は完成していない。
テキスト研究の結果、古典ヨーガと中性ヨーガの間隙を埋めるYSCのYS解釈の思想史的特徴が以下のように判明した。YSCは通常サーンキャ哲学に基づき解釈されるYSを不二一元論ヴェーダーンタ哲学的に解釈する。その解釈には、瞑想より知識を重視する不二一元論正統派の説ではなく、瞑想を重視するバーマティー派の説が用いられる。これにより、古典ヨーガは中性期の代表的正統思想であるウェーダーンタ思想に基づきブラフマンとアートマンの不異の体得するための実践思想として位置づけられた。さらに、ブラフマンとアートマンの不異を体得するための瞑想はラージャヨーガ(最高のヨーガ)、種々の中性的ヨーガは補助的ヨーガと解釈され、様々なヨーガがYSの体系中に総合される。これにより、中世インド思想界を席巻した熱情的有神論に基づくバクティヨーガや中世ヨーガを代表し身体的技法に修練を特徴とするハタヨーガ等が、古典ヨーガとの思想的連続を持つものとして解釈されるのである。
本研究によるテキスト解明・思想研究の成果は近い将来に発表したい。

Report

(1 results)
  • 1996 Annual Research Report

URL: 

Published: 1996-04-01   Modified: 2016-04-21  

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