Project/Area Number |
08710049
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Research Category |
Grant-in-Aid for Encouragement of Young Scientists (A)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
実験系心理学
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Research Institution | Nagasaki Prefectural Women's Junior College |
Principal Investigator |
柳田 多聞 長崎県立女子短期大学, 講師 (80263995)
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Project Period (FY) |
1996
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1996)
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Budget Amount *help |
¥1,000,000 (Direct Cost: ¥1,000,000)
Fiscal Year 1996: ¥1,000,000 (Direct Cost: ¥1,000,000)
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Keywords | 3次元物体 / 空間没入感 / 回転運動 |
Research Abstract |
コンピュータのモニタ画面に動画像として描かれた3次元物体に対するリアルさ(reality)の認識を心理学的に検討するための基礎的調査として、画像を観察しながらの操作場面におけるリアリティ評価を行なった。この場面は、操作者が自らの動作によって画面上に変化を生じさせ、その変化を観察しながら次の操作を制御するという、情報のフィードバック構造を持つ、画像と操作者の相互作用場面である。このような場面は、単に画像を観察するのみの場面に比べてより高い自己関与性を持ち、操作のリアルさ、ひいては操作対象この場合では画像上の3次元物体)のリアルさがより高いと考えられる。また、フィードバックのスムーズさがリアルさを更に高める大きな要因であることが考えられる。 本研究ではそのような動画像とのインタラクティブな操作システムを作ることが第一の目的であったが、画像操作の基本特性を調べるため、3次元物体を回転させる操作について2つの方法での操作容易性を評価した。キ-押しによる操作(キ-を押す時間の長短による回転量制御:時間的操作)とマウスによる操作(マウスの移動距離の長短による回転量制御:空間的操作)とを比較した結果、マウスによる距離的操作の方が操作の容易性が高いことが明らかとなった。画像上の物体の空間的操作に対する操作方法の次元性の一致が操作への没入感に影響を及ぼすことが示唆され、他のデバイスを用いた操作方法や動画対象の運動の種類などとの関係を、更にシステマティックに検討することが必要と考えられる。
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