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文章理解におけるメンタルモデルの生成過程とそれによって得られた知識の利用可能性

Research Project

Project/Area Number 08710068
Research Category

Grant-in-Aid for Encouragement of Young Scientists (A)

Allocation TypeSingle-year Grants
Research Field 教育・社会系心理学
Research InstitutionHokkaido University of Education

Principal Investigator

色本 俊亮  北海道教育大学, 教育学部・札幌校, 助教授 (80212257)

Project Period (FY) 1996
Project Status Completed (Fiscal Year 1996)
Budget Amount *help
¥1,000,000 (Direct Cost: ¥1,000,000)
Fiscal Year 1996: ¥1,000,000 (Direct Cost: ¥1,000,000)
Keywords文章理解 / メンタルモデル / 知識利用 / 領域・固有性 / 放射線問題 / 発話思考法
Research Abstract

本研究では、文章理解におけるメンタモデルの生成過程の特徴と、その結果として得られる知識の利用可能性を明らかにするために、以下のような実験を行った。まず、被験者にある抽象文(Dunker(1945)の「放射線問題」の解の抽象原理にあたるもの)を与えて、それを具体的な場面を考えながら自由に理解するように求めた。なお、被験者の理解時の思考内容は発話思考法によってテープに録音した。その後に、当該の文章とは無関係の実験を装って「放射線問題」を解かせた。その結果、被験者の抽象文の理解プロセスは、大別して、(a)文章の抽象概念から1つまたは複数の具体例を生成し、それらを一般化したり比較検討したりした後、さらに別の具体例へ発展させる、(b)文章の抽象概念から1つまたは複数の具体例を生成し、それらを一般化したり比較検討したりするが、そこからさらに別の例へは発展させない、(c)1つまたは複数の具体例を生成するが、断片的でそれらの間のつながりがみられない、の3つのパターンに分類できることがわかった。また、文章理解後の「放射線問題」の成績は、(a)のパターンで理解した被験者が最もすぐれていた。すなわち、″使える″知識(異なる文脈においても有効に利用できる知識)を獲得するためには、まず学習内容を自分なりに具体化し、次にそれを自分自身で抽象化してまとめ、さらに別の例で再び具体化することが重要であることが明らかとなった。さらに、この実験に続いて行った実験で、被験者が実験者から教示によってそのような理解プロセスを強制された時にも効果があるのかどうか(放射線問題の成績が向上するかどうか)を調べたところ、実験者から教示された場合には効果がないことがわかった。したがって、″使える″知識は、(a)パターンの理解プロセスを被験者が自発的に行う場合に限り、獲得されることが明らかとなった。

Report

(1 results)
  • 1996 Annual Research Report
  • Research Products

    (1 results)

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All Publications (1 results)

  • [Publications] 色本俊亮: "″使える″知識の獲得をめざして" 北海道教育大学札幌校「教師の実践力」プロジェクト(編)『大学で育てる教師の実践力』. 17-28 (1996)

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      1996 Annual Research Report

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Published: 1996-04-01   Modified: 2016-04-21  

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