知的障害児・者の自傷行動の分類と対処法選択に関する研究
Project/Area Number |
08710075
|
Research Category |
Grant-in-Aid for Encouragement of Young Scientists (A)
|
Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
教育・社会系心理学
|
Research Institution | National Institute of Special Needs Education |
Principal Investigator |
肥後 祥治 国立特殊教育総合研究所, 精神薄弱教育研究部, 研究員 (90251008)
|
Project Period (FY) |
1996
|
Project Status |
Completed (Fiscal Year 1996)
|
Budget Amount *help |
¥1,000,000 (Direct Cost: ¥1,000,000)
Fiscal Year 1996: ¥1,000,000 (Direct Cost: ¥1,000,000)
|
Keywords | 知的障害 / 自傷行動 / 分類 / 対処法 |
Research Abstract |
本研究は、以下の2点について検討することを目的とした。 (1)肥後(1994)の提案する自傷行動分類試案に基づく分類チェックリストの信頼性および分類試案自体の臨床的妥当性の検討 (2)分類試案と対処技法の関連性の明確化 第一の目的を達成するために、分類試案に基づいて作成された自傷行動分類チェックリストを自傷行動を有する知的障害児・者36名に対し評定者2名ずつで実施してもらった。それらの結果を評定者2者間の一致率、チェックリストの項目に当てはまらない例外のケースの分析といった方法で検討をおこなった。その結果、今回使用したチェックリストが評定間の食い違いが1個以下である場合が2個以上である場合よりも5%水準で有意に多いことが明らかになり、信頼性を有するチェックリストであることが示された。しかし、項目によっては、一致率が80%に満たない項目もあり、これらの項目の改善が次の改訂において検討されるべきであることもわかった。また、例外の分析から、評定者がチェックリストに当てはまらないと考えたケースも現在の枠組みで十分対応できることが示された。ただし、より分かりやすいように分類チェックリストの改訂の必要性が示唆された。 分類試案の枠組みの妥当性は、上記の研究において示唆されたため、この分類に従い従来の自傷行動の対処法と分類との関連性が考察され、5つの系列に整理された。これらは、まだ、演繹的に検討されただけであるので、今後臨床的な検討をふまえる必要があろう。
|
Report
(1 results)
Research Products
(3 results)