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親子関係に関する認知が母親の養育態度・行動に及ぼす影響

Research Project

Project/Area Number 08710089
Research Category

Grant-in-Aid for Encouragement of Young Scientists (A)

Allocation TypeSingle-year Grants
Research Field 教育・社会系心理学
Research InstitutionNiigata Seiryo Women's Junior College

Principal Investigator

佐藤 朗子  新潟青陵女子短期大学, 講師 (90262823)

Project Period (FY) 1996
Project Status Completed (Fiscal Year 1996)
Budget Amount *help
¥600,000 (Direct Cost: ¥600,000)
Fiscal Year 1996: ¥600,000 (Direct Cost: ¥600,000)
Keywords幼児 / 養育態度 / 愛着 / 内的作業モデル
Research Abstract

1 若い母親が子育てに対して抱く意識と,母親自身の親子関係・対人関係との関連を調べるために,「母親自身の両親との関係」,「夫との関係」,「子育てに対する意識」の3つを測定するための尺度を作成した。をこれら3尺度を含む質問紙を,幼児を持つ母親(23歳から38歳)約100名に対して,幼稚園の担任教諭を通じて配布し,72名から回答を得た。回収は郵送にて行った。まず,3つの尺度について因子分析結果をもとに下位尺度を構成し,それぞれの尺度得点の相関係数を調べた。その結果,子育てへの意識は,両親との関係・夫との関係からともに影響を受けていることが示された。まず,自身の両親に対して,その良い面・悪い面を客観的に認識し,その上で人格的に尊重しようとする態度を持つ母親は,子育てを人生の中で重要なものとして意味づけ,子育てを積極的に楽しむ傾向があった。また,自身の父親に対して未だ分離不安が強く,過度の承認欲求を抱く母親は,子育ての中で,子どもを自分自身の延長と見なす傾向があり,子どもの意志や独自性を尊重できないという特徴が見られた。夫との関係については,これが支持的で良好な母親ほど,子育てを積極的に楽しむ傾向が見られ,また子どもに対する否定的な気持ちも少ないことが示された。
2 次いで,面接調査に協力可能との申し出のあった14名の母親に対して,過去の親子関係と,現在の子どもとの関係についてより詳細に尋ねる半構造化面接を行った。母親の中には,過去の満たされなかった親子関係を現在の子どもとの関係によって補償しようという強いこだわりを持つ者や,両親に対する否定的な気持ちを自分自身で消化しようと勤め,夫の協力を得ながら,子どもとの間に良好な関係を築こうとする者など,母親自身の体験した親子関係が子育てに及ぼす影響について,その典型と考えうるいくつかのパターンが確認された。

Report

(1 results)
  • 1996 Annual Research Report

URL: 

Published: 1996-04-01   Modified: 2016-04-21  

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