Project/Area Number |
08710189
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Research Category |
Grant-in-Aid for Encouragement of Young Scientists (A)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Educaion
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Research Institution | Kyoto Prefectural University |
Principal Investigator |
長谷川 豊 京都府立大学, 文学部, 助手 (90254317)
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Project Period (FY) |
1996
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1996)
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Budget Amount *help |
¥1,000,000 (Direct Cost: ¥1,000,000)
Fiscal Year 1996: ¥1,000,000 (Direct Cost: ¥1,000,000)
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Keywords | 新教育 / 教育方法の改善 / プロジェクト・メソッド / キリスト教系団体 |
Research Abstract |
1 本年度の研究を通じて明らかになったことは、次の3点である。すなわち、(1)当時の少壮気鋭の教育研究者・実践者は学校教育改革を通じた新たな人材育成こそが国家・社会の存続・発展の成否を決定づける要石であるとの認識にたっていたこと、(2)留学を経てアメリカ新教育を学んだ彼らの多くは教育対象としての子どもを客観的に把握しその理解を深めると同時に、国家・社会の有為な主体の形成にとっても教育方法(とりわけ教授法)の改善が焦眉の課題であるという認識を有したこと、(3)彼らに直接的な影響を及ぼしたものとして、従来から指摘されているデューイやモンロ-らの訪中等に加えて、中国国内のキリスト教系団体(YMCA等)の出版、教育活動が挙げられること、である。なお、新しい文献資料の調査・収集、分析に時間を要したため、以上の成果について本年度内に学会等において報告する機会を逸することとなった。来年度には、中国東北部において開催予定である国際シンポジウムにおいて報告を予定するとともに、現在、所属学会である日本教育学会、日本教育方法学会、アジア教育史学会等での発表、年報や研究紀要等への投稿にむけて論文執筆を進めている。 2 本年度の研究実施にあたり重視した当時の文献資料の調査・収集については、多くの成果をあげることができた。例えば、『中国教育年鑑』や『中国教育大系』シリーズ等の復刻版、資料集の購入とともに、『申報』や『新教育』雑誌、『舒新城教育叢縞第1集』をはじめとする舒新城の一連の著者や論文、プロジェクト・メソッド初期実践者である沈百英の実践記録『設計数学試験實況』、さらにキリスト教系団体の刊行物″Educational Review″″China′s Young Men″などの複写等を実施した。なお、改築中であった京都大学人文科学研究所東洋文献センター及び国立教育研究所附属図書館への文献資料の調査・収集については次年度以降継続して進める。
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