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古墳成立期における朱を用いた祭祀行為の実態把握と地域比較

Research Project

Project/Area Number 08710265
Research Category

Grant-in-Aid for Encouragement of Young Scientists (A)

Allocation TypeSingle-year Grants
Research Field 考古学(含先史学)
Research InstitutionThe University of Tokushima

Principal Investigator

北條 芳隆  徳島大学, 総合科学部, 助手 (10243693)

Project Period (FY) 1996
Project Status Completed (Fiscal Year 1996)
Budget Amount *help
¥800,000 (Direct Cost: ¥800,000)
Fiscal Year 1996: ¥800,000 (Direct Cost: ¥800,000)
Keywords古墳成立期 / 朱 / 石臼石杵 / 祭祀 / 魏志倭人伝
Research Abstract

本研究では次の3項目についての検討作業を実施した。
1.関連資料の集成
集成作業においては未公表資料の再発見に主眼をおき、集落における関連資料としては、新たに愛媛県、香川県、徳島県で各1例の追加をみた。この他、神奈川県での事例の存在が新たに判明したことが注目される。また墳墓における関連資料の集成については四国地域を対象として再点検を行ったが、新たな資料の追加は徳島県における1件のみであった。
2.実地調査と分析作業
徳島市庄・蔵本遺跡出土弥生時代後期の石臼・石杵類について蛍光X線分析を試み、朱の付着の有無を検討した。ただし本遺跡出土資料中からは赤色顔料が付着する事例は見出されなかった。また古墳での朱の使用状態の検討については、石川県の事例に焦点をあて実地調査を行ったほか、四国各地の竪穴式石室石材の収集を試み、朱が使用されたとの既報告資料について蛍光X線分析による追認作業を進めた。ただし従来の知見に修正が必要な所見はこれまでのところ見出されていない。
3.考察
日本列島における朱擦り祭祀の系譜を探るべく、古代中国における神仙思想関連の文献を収集したほか、魏志倭人伝等の記載における「粉」の実態についての検討を加えた。その結果、従来主張してきたような丹薬としての摂取のみであった可能性を考えるよりも、顔料としての使用法に、より一層の蓋然生を認めるべきと判断するに至った。

Report

(1 results)
  • 1996 Annual Research Report

URL: 

Published: 1996-04-01   Modified: 2016-04-21  

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