Research Abstract |
本研究では,まずマルコフ連鎖モンテカルロ法についてサーベイを行い、「マルコフ連鎖モンテカルロ法」として『千葉大学経済研究』にまとめた。この際,最新のワーキングペ-パ-をインターネットにより(Department of Mathematics,University of Bristol)入手したため広い範囲での応用をカバーすることができた。 また、ランダム効果の生存解析における影響を引き続き研究する過程で,離散モデルにおいて対のあるデータがランダム効果を共有する際の一様最強力不偏検定を導き,"Comparing Two Means in Count Models Having Random Effects-A UMPU Test"をStatistics and Probabilty Letterに掲載される予定(1997)となった。これに引き続いて多変量分布におけるランダム効果の影響についてRichard A.Johnson教授(ウィスコンシン大学マジソン校統計学部)と共同論文を執筆し、現在、学術雑誌に投稿中である。特に生存時間の多変量分布における確率変数の相関関係の尺度に焦点をあてつつ、さらに2論文執筆中である。 このほか現在、個票開示問題にとりくんでおり、個表秘匿のための(ノンパラメトリックな)統計的方法についても研究しており、マルコフ連鎖モンテカルロ法の応用ができるかどうかについても考えている。
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