Project/Area Number |
08740108
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Research Category |
Grant-in-Aid for Encouragement of Young Scientists (A)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
解析学
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Research Institution | The University of Tokushima |
Principal Investigator |
小野 公輔 徳島大学, 総合科学部, 教授 (00263806)
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Project Period (FY) |
1996
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1996)
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Budget Amount *help |
¥1,000,000 (Direct Cost: ¥1,000,000)
Fiscal Year 1996: ¥1,000,000 (Direct Cost: ¥1,000,000)
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Keywords | 波動方程式 / 振動 / 摩擦 / エネルギー / キルヒホッフ / 爆発 / 減衰 |
Research Abstract |
本研究では、物理学における波動現象を記述するいくつかの非線形波動方程式の初期値境界値問題に対する時間大域的一意解の存在及び非存在、さらに、解が減衰する場合にはそのオーダーの詳しい解析に関する研究の成果を得ることができた。特に、大域解の非存在に関する研究では、Concavity法、Potential Well法、Georgie v-Todorovaによる方法等をうまく利用することによって、3種類の摩擦項の違いによって生じるBlowup Timeの評価の違いを比較しやすい形で示すことに成功した。一方、強い摩擦項を持つキルヒホッフタイプの非線形波動方程式の研究では、縮小写像の原理、ガレルキン法、エネルギー法等を駆使することにより、データのサイズに関する制限をおくことなしに、大域解の存在及び減衰のオーダー等に関した研究成果を得ている。その他にもいくつかの方法を組み合わせて利用することにより、その他のいくつかの方程式の解析を行っている。パソコンでは、数式処理システムを運用することにより計算等にかかる単純作業の敏速化省力化を一部で行ったり、グラフィクスによる視覚的解析を通して研究に役立たせた。また、インターネットによる情報検索にパソコンが大いに役立った。この補助金のサポートを受けて、研究の一部をアテネで行われた国際シンポジュウムWCNA96において、研究発表を行った。そのことにより、国内にとどまらず国際的には研究成果をアピールすることができたし、外国の研究者との意見交換を行うことができて、研究に役立った。上記の研究は、まだ研究すべき部分が残っているので、今後も継続して研究をしていく予定である。また、研究の効率化を図るために、最新のコンピュータの導入が欠かせないし、国際的な評価を受けるために海外での研究成果の発表の必要性を感じている。
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Report
(1 results)
Research Products
(5 results)