Project/Area Number |
08740174
|
Research Category |
Grant-in-Aid for Encouragement of Young Scientists (A)
|
Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Astronomy
|
Research Institution | Kagawa University |
Principal Investigator |
松村 雅文 香川大学, 教育学部, 助教授 (50239084)
|
Project Period (FY) |
1996
|
Project Status |
Completed (Fiscal Year 1996)
|
Budget Amount *help |
¥1,000,000 (Direct Cost: ¥1,000,000)
Fiscal Year 1996: ¥1,000,000 (Direct Cost: ¥1,000,000)
|
Keywords | 星形成 / 反射星雲 / 直線偏光 / 測光 / 光学天文学 |
Research Abstract |
本研究において、形成後間もない恒星の一つであるR Mon の偏光・測光・撮像観測と、そのデータ解析を行った。この天体の偏光と測光の諸量には、時間変動性があることが従来より知られている。これは、星周の塵雲の変動によると解釈されているが、その詳細は明らかにされていない。本研究では、観測方法と解析方法を改良し、従来よりも高い精度のデータを用いてR Mon の変動性を調べた。得られたデータの精度は、測光に関して0.02等、直線偏光度において0.3%,直線偏光の位置角において1度程度であり(いずれもVバンドにおける精度)、所期の目標をほぼ達成できた。この結果、R Monに関して次のような知見を得た。 1.直線偏光度の変動とフラックスの変動には、大変強い相関がある。相関係数は、0.8以上である。 2.直線偏光の位置角は、1993年に急激に約5度変化した。 3.星自体のフラックスと、星周辺の反射星雲の輝度の変化にも、強い相関がある。 我々の結果は、R Monの極近傍の塵雲による減光の効果が、観測量の変動に影響を及ぼしていると解釈できる。このことは、R Mon周囲の空間では、物質は一様に分布しているのではなく、ラクンピーに分王していることを意味する。一般に、恒星の形成と同時に、惑星・彗星などの恒星系内天体が形成されたと考えられているが、我々の観測結果と、恒星系内天体の形成の関連性については、今後の課題である。
|
Report
(1 results)
Research Products
(3 results)