Project/Area Number |
08740197
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Research Category |
Grant-in-Aid for Encouragement of Young Scientists (A)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
素粒子・核・宇宙線
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Research Institution | Niigata University |
Principal Investigator |
矢花 一浩 新潟大学, 大学院・自然科学研究科, 助教授 (70192789)
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Project Period (FY) |
1996
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1996)
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Budget Amount *help |
¥1,100,000 (Direct Cost: ¥1,100,000)
Fiscal Year 1996: ¥1,100,000 (Direct Cost: ¥1,100,000)
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Keywords | マイクロクラスター / 密度汎関数法 / 原子核構造 / 線形応答 / 有限フェルミオン系 |
Research Abstract |
本課題は、実空間での有限差分法による計算法を種々の有限系に適用する枠組みを整備し、それらの現実系への応用を図ることを目的とした。核子多体系としての原子核構造、及び電子系である分子・クラスター系の研究を有限差分法という共通した枠組みで行うことにより、双方の分野の研究の蓄積を有効に応用することを特徴とした。以下の3つの課題について進展があった。 1.原子核構造のSkyrme-Hartree-Fock法による研究。パリティ射影前の変分法による変形構造及び負パリティ状態の解明を試みた。計算コードの作成は終わり、現在相互作用に関連する問題点を検討している。また、質量数80程度の領域でのN=Z核の8重極変形構造を調べた。 2.3体核反応模型の時間依存波束法による解法の開発と、ハロ-核の低エネルギー核反応の分析をまとめ、論文に発表した。 3.分子・クラスターなど、有限電子系の線形応答を調べる方法として、時間依存密度汎関数法の実時・空間解法の有効性をしめす論文を発表した。その方法を炭素クラスターの光吸収に適用し、鎖状炭素クラスターが1次元プラズモンと理解できる集団励起を持つことを明らかにした。さらに、同じ枠組みを多価イオン衝突に伴う多電子移行反応の記述に適用する可能性に関し、検討を始めた。
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Report
(1 results)
Research Products
(2 results)