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合成開口レーダーを用いた紀伊水道の密度フロントの検出とその変動の解析

Research Project

Project/Area Number 08740375
Research Category

Grant-in-Aid for Encouragement of Young Scientists (A)

Allocation TypeSingle-year Grants
Research Field Meteorology/Physical oceanography/Hydrology
Research InstitutionKyoto University

Principal Investigator

根田 昌典  京都大学, 大学院・理学研究科, 助手 (10273434)

Project Period (FY) 1996
Project Status Completed (Fiscal Year 1996)
Budget Amount *help
¥800,000 (Direct Cost: ¥800,000)
Fiscal Year 1996: ¥800,000 (Direct Cost: ¥800,000)
Keywords沿岸海洋 / 海洋前線 / SAR / 商用船利用 / 紀伊水道
Research Abstract

本研究では紀伊水道における密度フロントの時空間変動を検出するために、SAR画像によって密度フロントを検出する可能牲について検討し、その現場観測として、GPSによって観測位置の特定を可能にした定期航路上での水温塩分観測を行った。
定期航路上の水温塩分観測は大阪-宮崎間のマリンエクスプレス社の美々津丸で自動的に行い、エンジンの冷却水を用いた水温と塩分濃度の記録と、船位置、海面の放射温度、気温、湿球温度の記録をそれぞれ一分毎に取得している。連続的な観測は1996年4月から行っているが、観測機器の不調による欠測期間が存在する。
GPSによる位置の特定が可能になったので、水温塩分の航路上の空間的な変動を正確に把握することができるようになった。予定航路上の変針点の時刻から位置を推定していた従来の方法とは推定位置の差が数十キロメートルになる場合があった。
フェリーデータには冬期には明確な温度フロントが表れた。塩分フロントは温度フロントほど明確ではないが、紀伊水道で段階的に変化している。しかし、現在までのところ、塩分フロントを定量的に定義することについては成功していない。一方、密度変化は、温度フロントとほほ同じ位置で極大になる傾向があった。このことから、冬期の塩分フロントは温度フロントとほぼ同じ位置にあり、密度の極大を形成してフロント部での収束を引き起こしていると考えられる。一方、温度フロントが消滅している時期は、塩分フロントは冬期と同様に不明瞭ながら存在が認められるが、密度については変動が大きく、フロント構造は明らかではない。
SAR画像には密度極大域や密度フロントはスリックとして検出されると考えられる。紀伊水道に何本かのスリックが見られる画像があった。しかし、フェリーデータと同期するJERS1のSAR画像が数画像しかないため、十分な解析はできなかった。EERS1のSAR画像も利用し、空間的な密度分布を考慮するために水産試験場の定線観測データを用いることによって更に考察を進める必要がある。

Report

(1 results)
  • 1996 Annual Research Report

URL: 

Published: 1996-04-01   Modified: 2016-04-21  

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