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ヘビ類における帰る捕食への適応と進化の比較研究

Research Project

Project/Area Number 08740598
Research Category

Grant-in-Aid for Encouragement of Young Scientists (A)

Allocation TypeSingle-year Grants
Research Field 生態
Research InstitutionKyoto University

Principal Investigator

森 哲  京都大学, 大学院・理学研究科, 助手 (80271005)

Project Period (FY) 1996
Project Status Completed (Fiscal Year 1996)
Budget Amount *help
¥1,000,000 (Direct Cost: ¥1,000,000)
Fiscal Year 1996: ¥1,000,000 (Direct Cost: ¥1,000,000)
Keywordsシマヘビ / ヤマカガシ / カエル食 / 捕食行動 / テレメトリー調査 / 採餌行動 / スペシャリスト / ジェネラリスト
Research Abstract

調査地域でのシマヘビとヤマカガシの食性は主にカエル類で、共にシュレ-ゲルアオガエルとモリアオガエルが中心であった。このほかに胃内容物からアマガエル、トノサマガエルが少数発見されたほか、ヤマカガシではタゴガエルやヒキガエルを捕食していることもあり、シマヘビに比べてヤマカガシは食べているカエルの種類が多かった。一方、シマヘビはカエル以外にトカゲや小型哺乳類も食していた。捕食していたカモルの大きさを2種のヘビの間で比較したところ、ヤマカガシの方がシマヘビよりも相対的に大きなカエルを食べていた。さらに、呑み込んだ方向を調べたところ、シマヘビは大きなカエルの場合は頭部から呑む傾向が強かったのに対し、ヤマカガシではその様な傾向は見られなかった。しかしながら、ヤマカガシはカエルを後肢から呑み込むときは、両後肢をそろえて呑むという、シマヘビには見られない傾向が観察された。呑み込む方向の違いが、どのような理由から起こっているかを確認するため、飼育下で両者の捕食行動をビデオを用いて詳細に観察し比較した。この結果、シマヘビは大きなカエルを捕食する場合には、最初に咬み付いた場所に関わらず、ほとんど頭部から呑み込んだのに対し、ヤマカガシでは呑み込む方向は最初に咬み付いた場所に大きく依存することがわかった。しかしながら、ヤマカガシは、最初に片方の後肢のみに咬み付いた場合、まず両後肢を呑み込んで続いて胴体へとうつっていき、片方の後肢だけを先に呑んでしまうことはほとんどなかった。このように、ヤマカガシは顎を用いてのカエルの扱い方においてシマヘビよりも器用であることが示唆された。一方、野外での電波発信機を用いた採餌行動の調査は現在も継続中であり、特にヤマカガシについて、さらにデータを追加していく必要がある。

Report

(1 results)
  • 1996 Annual Research Report

URL: 

Published: 1996-04-01   Modified: 2016-04-21  

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