鳥類における囀り学習の脳内機構:歌の鋳型をコードするニューロンの同定
Project/Area Number |
08740651
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Research Category |
Grant-in-Aid for Encouragement of Young Scientists (A)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
動物生理・代謝
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Research Institution | Shizuoka University |
Principal Investigator |
竹内 浩昭 静岡大学, 理学部, 助手 (90216854)
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Project Period (FY) |
1996
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1996)
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Budget Amount *help |
¥1,100,000 (Direct Cost: ¥1,100,000)
Fiscal Year 1996: ¥1,100,000 (Direct Cost: ¥1,100,000)
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Keywords | 学習 / 囀り / 鳥 / Fos / immediate early gene / 免疫組織化学 / ニューロン / 脳 |
Research Abstract |
感覚性臨界期(20〜75日令)のジュウシマツ幼鳥に定型的なモデル歌(同種雄の囀りまたは合成音)を繰り返し提示して、そのモデル歌を「鋳型」とした歌を完成させることを試み、高い確率で歌学習を成立させるための実験条件(提示音の特徴・提示時期・提示回数など)を検討した。また、モデル歌の人為的な提示がある場合とない場合で、囀りの発達過程・完成された歌の音声学的特徴・モデル歌(または父親の歌)との相同性などをソナグラム(声紋)により比較した。その結果、人工的なモデル歌を高頻度に提示した条件下で幼鳥を飼育すると、完成された歌とモデル歌に類似性を確認できた。しかし、その類似性は小さく、モデル歌の他に他個体の歌が混在する条件下で飼育した場合やモデル歌の非提示群と比べても大きく異なることはなかった。今後も、人工的なモデル歌学習を成立させる必要十分条件の検討を続ける予定である。 「鋳型」をコードするニューロン(鋳型ニューロン)の組織化学的同定については、まず、ニワトリcーFos蛋白に対する抗体(Dr.Sharp,U.K.より入手済み)をウズラヒナに適用して免疫組織化学的手法を確立した(Takeuchi et al.1996)。その方法を用いて、ジュウシマツ成熟雌雄で歌をプレイバックした時に脳内でcーFos(immediate early geneの一種)が発現するかどうかを検討した。その結果、雌では明確なcーFos発現する脳部位が検出されなかったが、雄の歌制御神経核HVcとRAでcーFosが誘導されることがわかった(Takeuchi & Aoki 1996)。これらの脳部位のニューロンが歌の種特異的な音声学的特徴を抽出する神経機構に関わるのかもしれない。現在、歌制御神経核HVcとRAでcーFosが誘導される条件を詳細に検討中である。
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Report
(1 results)
Research Products
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