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霊長類における突顎の機能形態

Research Project

Project/Area Number 08740679
Research Category

Grant-in-Aid for Encouragement of Young Scientists (A)

Allocation TypeSingle-year Grants
Research Field 人類学(含生理人類学)
Research InstitutionDokkyo Medical University

Principal Investigator

山下 真幸  獨協医科大学, 医学部, 助手 (80255009)

Project Period (FY) 1996
Project Status Completed (Fiscal Year 1996)
Budget Amount *help
¥1,000,000 (Direct Cost: ¥1,000,000)
Fiscal Year 1996: ¥1,000,000 (Direct Cost: ¥1,000,000)
Keywords霊長類 / 頭蓋骨 / 突顎 / バイオメカニクス / 機能形態
Research Abstract

霊長類において頭蓋骨の突顎性は、しばしば歯のサイズとの関連で語られてきたが、その当否を詳細なデータに基づいて論じたものはほとんどみられない。本研究では、霊長類頭骨の線計測データに基づき突顎と他の形質との相関の有無・程度を明らかにすることを目的とした。
資料には獨協医科大学および京都大学霊長類研究所所蔵の霊長類(新世界ザル・旧世界ザル・類人猿)頭骨を用いた。正中矢状面内の計測項目(ナジオン-プロスティオン,ナジオン-バジオンなど)、歯列の長さ、ナジオンから歯列に対して下ろした垂線の位置にある歯の種類などを計測した。計測結果に対して回帰分析を行い、相関を求めて、突顎が頭骨のどの部分が前後に長くなることによってもたらされるのかを調査した。
結果は以下の通りである。新世界ザル、旧世界ザル、類人猿のいずれにおいても、突顎性の示数と歯列の長さの間に有意な相関は見られなかった。また、ナジオン直下の歯の種類については、突顎度の強い分類群ほど、後方の歯になることが確認された。なかでも特に突顎度の強いヒヒ類では、ナジオン直下の位置が第三大臼歯より後方になる個体も多く見られた。
以上の結果から推測できるのは、1)霊長類の突顎は歯の大型化が原因となって生じるものとは考えにくいこと、2)突顎は歯列全体が前方へ移動することによって生じていると考えられること、3)歯列の前方への移動によって、突顎度の強い分類群では頭蓋底(特に大後頭孔よりも前の部分)が前後に長くなっていること、である。歯列の位置の変化と咀嚼器能の関係、頭蓋底のプロポーションの変化の機能的意義の解明などが今後の課題である。

Report

(1 results)
  • 1996 Annual Research Report

URL: 

Published: 1996-04-01   Modified: 2016-04-21  

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