Project/Area Number |
08750264
|
Research Category |
Grant-in-Aid for Encouragement of Young Scientists (A)
|
Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Dynamics/Control
|
Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
山崎 徹 東京大学, 工学部(試), 助手 (70272416)
|
Project Period (FY) |
1996
|
Project Status |
Completed (Fiscal Year 1996)
|
Budget Amount *help |
¥1,000,000 (Direct Cost: ¥1,000,000)
Fiscal Year 1996: ¥1,000,000 (Direct Cost: ¥1,000,000)
|
Keywords | 固体伝搬音 / 振動インテンシティ / 統計的エネルギ解析法(SEA法) / 内部損失率 / 結合損失率 / 振動エネルギ |
Research Abstract |
構造物内の振動エネルギ伝搬状況を把握することは、振動騒音を低減するために有効である。本研究は、振動エネルギの観点からの計測、解析手法である振動インテンシティ計測法、統計的エネルギ解析法(SEA法)に関するものであり、SEA法に必要なパラメータを振動インテンシティ計測結果から評価する手法の提案を行っている。 本研究では、はじめに、振動シンテンシティの特性、その計測法について詳細に検討を行った。その結果、振動インテンシティそのものが複雑であり、詳細に計測することは実現的ではないことを明らかにし、平均インテンシティという概念を導入した簡易な計測手法を提案、平板のような2次元構造物での実用的な計測を可能にした。 次に、SEA法の解析精度に大きな影響を与える内部、結合損失率の算出に、振動インテンシティ計測による振動パワーフロー評価を用いる手法を提案した。この損失率算出法を、平板で構成されるL型、T型の簡易構造物を対象に数値計算によって検証したところ、十分な精度での損失率の算出が可能性であった。また、実験的に検討を行ったところ、振動インテンシティについては前述した簡易な計測手法により良好な計測が行え、それを用いて算出した損失率も数値計算同様に良好な結果が得られた。さらに、本算出法では従来の損失率算出法に比べ、時間、手間をかけずに容易に損失率を精度よく算出できることが確認できた。 以上のように、本研究では振動インテンシティ計測を用いたSEA法パラメータの算出法を提案し、簡易な構造物を対象に検討を行った。今後は、より複雑な構造物を対象に、振動インテンシティ計測法の改良、損失率算出法の適用を行っていく予定である。
|