アクティブパッシブ回路を用いた負性インダクタンスによる不要インダクタンスの消去
Project/Area Number |
08750323
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Research Category |
Grant-in-Aid for Encouragement of Young Scientists (A)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
電力工学・電気機器工学
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Research Institution | Utsunomiya University |
Principal Investigator |
船渡 寛人 宇都宮大学, 工学部, 助手 (60272217)
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Project Period (FY) |
1996
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1996)
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Budget Amount *help |
¥1,000,000 (Direct Cost: ¥1,000,000)
Fiscal Year 1996: ¥1,000,000 (Direct Cost: ¥1,000,000)
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Keywords | 負性インダクタンス / 仮想インダクタンス / アクティブパッシブリアクタンス回路 / 可変インダクタンス / インダクタンス補償 |
Research Abstract |
本研究においては負性インダクタンスによる不要インダクタンスの消去を行うために必要な基礎的な解析・シミュレーション・基礎実験等を行い、負性インダクタンスを応用するための基礎を確立した。負性インダクタンスは、そのインダクタンスの大きさが負であるということ以外は実在する正のインダクタンスと同等な電気的特性を示す。しかし、自然には実存しないものなのでその応答などには予想外の結果をもたらす可能性を秘めている。 そこで本研究では以前より提案しているアクティブパッシブリアクタンス回路(VAPAR)による負性インダクタンスについてその実験結果を解析し負性インダクタンスの発生を確認した。その結果、過渡的な振動無しに実在するインダクタンスを見かけ上、小さくする働きがあることが検証された(論文掲載決定)。また、発生させたインダクタンスは周波数特性を持つが、その特性を一次遅れ特性近似してシミュレーションを行い必要な周波数特性について検討した。負性インダクタンスの大きさが初期値の90%となる周波数を最高使用周波数と定義し、シミュレーションにより過渡応答を解析した結果、負性シンダクタンスに必要な最高使用周波数は負性インダクタンスを付加した後の回路の時定数の逆数を上回っていれば、良好なインダクタンス補償特性が得られることがわかった。その場合の必要エネルギーについても解析し、回路に必要な容量についても考察した(論文投稿予定)。また、通常使用される周波数を越えた以上周波数に対しては、回路に用いられている連係インダクタンスの特性となり、発散するような危険は無いことがわかった。
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Report
(1 results)
Research Products
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