Budget Amount *help |
¥1,000,000 (Direct Cost: ¥1,000,000)
Fiscal Year 1996: ¥1,000,000 (Direct Cost: ¥1,000,000)
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Research Abstract |
本研究では,動画像のオブジェクト階層符号化アルゴリズムの計算過程をVLSI化設計した.符号化対象が従来の画像集合(マクロブロック)単位ではなく,物体(オブジェクト)単位であるため,これを取り扱うための新しいアーキテクチャについて,2段階エッジ検出によるオブジェクト抽出,ベクトル量子化を用いた低ビットレート符号化を実現した.具体的には,オブジェクト抽出部では,まず8×8のブロック単位での動きベクトルを求め,これらを比較することによりブロックレベルでのエッジを求める.次に,エッジが存在するブロック中で,ピクセルの輝度比較による詳細エッジ位置を求めることにより,従来には無い精細なオブジェクトの抽出が可能となった.また,ベクトル量子化では,8×のアレイによる量子化を施すことにより,先の動き検出の課程との回路の共有が図ることができた.結果として,20Kbpsの帯域でQCIF(176×144)を10fps程度で扱うことが可能であり,携帯環境での使用も可能な画像符号化システムを構築することができた.
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