Budget Amount *help |
¥1,000,000 (Direct Cost: ¥1,000,000)
Fiscal Year 1996: ¥1,000,000 (Direct Cost: ¥1,000,000)
|
Research Abstract |
本研究では,直接検出光CDMA方式の誤り率特性の改善を目的とし,干渉除去器やその誤り率特性等について考察した.以下得られた研究成果の概要を示す. 1.拡散符号の1つである拡張prime系列符号について着目し,その相関特性を用いた新しい干渉除去受信機を提案した.変調方式として,オンオフキ-イング(OOK),パルス位置変調(ppm)を対象とし,それぞれに対し,干渉除去受信機を提案した.理論解析,及びシミュレーションの結果,提案干渉除去受信機はいずれも高い干渉除去能力を示し,同時アクセスユーザ数が多いときにも優れた誤り率特性が得られることを示した. 2.光論理素子として光ハードリミッタに着目し,それを用いた新しい干渉除去受信機である2段光ハードリミッタ受信機を提案した.提案方式は,光論理素子を用いているため高速信号処理の特徴を持ち,また非同期CDMA方式に対しても適用可能である.理論解析,及びシミュレーションの結果,提案した2段光ハードリミッタ高い干渉除去能力を示し,同時アクセスユーザ数が多いときにも優れた誤り率特性が得られることを示した.提案方式は,世界で初めて非同期CDMA方式に対して有効な干渉除去受信機である. 3.各ユーザのネットワークへのアクセス割合,タイミングを制御することにより干渉除去を行う,新しい干渉除去方式を提案した.提案方式は,各タイミングに使用されない空きチャネルが1つ存在するようにし,それを参照チャネルとして用いることで干渉除去を行う.理論解析,及びシミュレーションの結果,提案干渉除去受信機はいずれも高い干渉除去能力を示し,同時アクセスユーザ数が多いときにも優れた誤り率特性が得られることを示した.
|