Project/Area Number |
08750471
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Research Category |
Grant-in-Aid for Encouragement of Young Scientists (A)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
情報通信工学
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Research Institution | Ariake National College of Technology |
Principal Investigator |
嘉藤 学 有明工業高等専門学校, 電子情報工学科, 助手 (40270376)
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Project Period (FY) |
1996
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1996)
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Budget Amount *help |
¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
Fiscal Year 1996: ¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
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Keywords | 光波ネットワーク / 波長分割多重 / 光パス / 性能評価 |
Research Abstract |
波長分割多重(WDM)技術を基盤とする格子型の光波ネットワークを対象に光パス設定方式の性能評価を行った。各リンクの多重波長数ならびに各ノードの波長変換器数は有限とし、呼の発生間隔ならびに継続時間は、指数分布に従うものとした。送信ノードから受信ノードまでの光パスの経路は、ダイクストラ法を用いて決定する。まず、ネットワークをグラフ化し、各辺に重み付けする。次に、ダイクストラ法により、送信ノードから受信ノードまでの重みの総和が最小になるような経路を選択する。本研究では、次の3種類の光パス設定方式を提案した。 (1)未使用の波長をタンダムに選択する方式(波長の重みをランダムに設定する) (2)波長番号の小さな波長から使用する方式(番号の小さな波長の重みを小さな値に設定する) (3)リンク内の未使用波長数をネットワーク内で均一化する方式(未使用波長数が少ないリンクにおける波長の重みを大きな値に設定する) 計算機シミュレーションを行うことにより各方式の呼損率を求め、比較を行った。結果として、次のことが明らかになった。方式(3)の性能が最も良好な特性を示した。これは、方式(3)では、ネットワークの残りの波長資源を均一化するように光パスを選択するため、負荷が過度に集中するリンクが少なくなり、呼損の生じる状況が比較的少なくなるためである。次に、良好な特性を示した方式は、方式(2)である。方式(2)は、波長番号の小さな波長から使用するため、波長番号の大きな波長が、各リンクに共通に残る傾向にある。そのため、中継ノードにおいて、波長変換を行うことなく、その共通の波長を使用することができるためである。
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