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唾液は血糖値推定の指標になり得るか

Research Project

Project/Area Number 08750503
Research Category

Grant-in-Aid for Encouragement of Young Scientists (A)

Allocation TypeSingle-year Grants
Research Field 計測・制御工学
Research InstitutionTokyo University of Agriculture and Technology

Principal Investigator

山口 昌樹  東京農工大学, 工学部, 助手 (50272638)

Project Period (FY) 1996
Project Status Completed (Fiscal Year 1996)
Budget Amount *help
¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
Fiscal Year 1996: ¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
Keywords血糖 / 唾液 / 相関 / 被侵襲 / 糖尿病 / 酵素センサ / 生体計測 / 医用電子
Research Abstract

本研究では,唾液に含まれるぶどう糖(唾液糖)を分析して血糖値を推定する新しい血糖測定法の可能性を探るために,未だ充分に明らかにされていない唾液糖と血糖との相関性を検証した結果,以下の事項が明らかとなった。
1.第1段階では,検体に健常者を選定して唾液糖値と血糖値の経時変化を繰り返して測定したところ,健常者の唾液糖値と血糖値には相関係数0.8以上の相関を有することを初めて明らかにできた。一方で,相関の個人差が小さくなかったことから唾液の生成機構の解明が本研究にとって重要な課題の一つであることを痛感させられた。
2.第2段階では,糖尿病患者で健常者と同様の実験を行ったところ,糖尿病患者においても両糖値に0.78以上の正の相関が認められた。個人相関を比較すると,健常者0.994±0.003に対して糖尿病患者は0.94±0.07であり,健常者の方が良好な成績であった。唾液中へのぶどう糖の移行は糖尿病の影響を受ける可能性があり,罹患期間などの影響に関する検討が必要であることが明確になった。
3.唾液の採取方法・条件を実験により検討したところ,唾液糖分析にはそれに含有される細菌や酵素を濾過可能な分画分子量5000程度,すなわち孔径5nm以下の限外濾過器を用いるのが望ましい方法であることが示唆された。
これらの成果は,日本糖尿病学会・日本ME学会・ライフサポート学会で発表され専門家の間で討議された。本研究によって,ヒト全体に共通の血糖値と唾液糖値の相関は認められなかったが,同一被験者における両糖値の個人相関を示す結果を明らかにすることができ,唾液糖測定は血糖値の指標として有用な方法となり得る可能性が示唆された。

Report

(1 results)
  • 1996 Annual Research Report
  • Research Products

    (1 results)

All Other

All Publications (1 results)

  • [Publications] 山口昌樹,他3名: "唾液は血糖値推定の指標になり得るか" ライフサポート学会誌. 9・2(掲載決定). (1997)

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      1996 Annual Research Report

URL: 

Published: 1996-04-01   Modified: 2016-04-21  

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