画像品質の劣化尺度に基づくカラーデバイスの色再現範囲圧縮に関する研究
Project/Area Number |
08750519
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Research Category |
Grant-in-Aid for Encouragement of Young Scientists (A)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
計測・制御工学
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Research Institution | Toyohashi University of Technology |
Principal Investigator |
中内 茂樹 豊橋技術科学大学, 工学部, 助手 (00252320)
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Project Period (FY) |
1996
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1996)
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Budget Amount *help |
¥1,000,000 (Direct Cost: ¥1,000,000)
Fiscal Year 1996: ¥1,000,000 (Direct Cost: ¥1,000,000)
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Keywords | 色域圧縮 / 色管理 / 色変換 / ニューラルネットワーク |
Research Abstract |
近年,CRTディスプレイやカラープリンタなど,様々なカラーデバイスが広く普及し,容易にカラー画像を扱えるようになってきた.しかしながら,再現する機種によって再現色が異なってしまうなど,再現画像のデバイス依存性がネックとなり,理想的なDTP環境の実現には未だ多くの問題を抱えている.例えば,プリンタではCRT上の色と同じ(に見える)色を再現できない場合が生ずる.この種の問題は色彩値を一致させることを目指したこれまでの技術では原理的に解決できず,原画像の色と異なってしまうことをある程度認めたうえで,何らかの方法によりプリンタで再現可能な色域へと圧縮する必要がある.本研究ではこれまで殆んど考慮されていなかった隣接ピクセルの相対関係を保存する新たな色域圧縮法を提案した.先ず,色域圧縮を制約条件付きの最適化問題として安式化した.最小化すべき量は,原画像と再現画像の間の知覚的差異量であり,これを従来用いられている平均色差ではなく,隣接ピクセルの相対関係を考慮した形式に拡張・定義した.また,「再現画像の全てのピクセルが色域内部であること」という制約条件をニューラルネットワークによる相互色変換系を用いて記述した.提案法をカラープリンタによる色再現に適用し,視感評価実験を通じてその有効性を評価した結果,従来のピクセル単位の手法に比べ,原画像に近い再現画像が得られることを示した.
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Report
(1 results)
Research Products
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