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札幌周辺に豪雪をもたらす収束雪雲発生・推移予測に関する野外計測・数理解析的研究

Research Project

Project/Area Number 08750617
Research Category

Grant-in-Aid for Encouragement of Young Scientists (A)

Allocation TypeSingle-year Grants
Research Field 水工水理学
Research InstitutionHokkaido University

Principal Investigator

中山 恵介  北海道大学, 工学部, 助手 (60271649)

Project Period (FY) 1996
Project Status Completed (Fiscal Year 1996)
Budget Amount *help
¥1,100,000 (Direct Cost: ¥1,100,000)
Fiscal Year 1996: ¥1,100,000 (Direct Cost: ¥1,100,000)
Keywords冷気流 / 降雪 / 放射冷却 / 密度流 / モ-ニンオビコフ長さ / カイト気球 / レーダデータ / 冷気流モデル方程式
Research Abstract

北海道において特有な現象である,冷気流をともなった雪雲による降雪現象の解明のため,カイト気球による観測を昨年まで2年連続で行ってきた.冷気流は,放射冷却現象により発生した冷気塊が周りの空気より密度が大きくなることにより,二層流のごとく山地斜面に沿って,川の流れのように流下する現象である.そのため,その構造は鉛直方向に地表面から300m程度までの間において温度・湿度に大きな変化(温度であれば地表面から100m程度まで上空温度より5℃程度低くなる)をもつ.
昨年までのカイト気球観測において,2ケースほどの冷気流をともなった雪雲を観測することが出来た.その時の上空季節風風速は西風に近いものであった.本年度も,昨年までとどうように1ケースの冷気流をともなった雪雲を観測することが出来たが,上空季節風風速が北風であった.これまで数値計算により,季節風風速・風向が冷気流張り出しおよび雪雲形成形状に大きな影響を与えることが分かっており,昨年までと異なったカイト気球観測を行うことが出来たことは,非常に有用なデータを与えると考える.更に,今年度からは『衛生ひまわり』のデータを入手することが出来ており,レーダデータだけで判断していた冷気流をともなう雪雲が,より広範囲な視点から確認された.
先に述べたが,数値計算も平行して行い,昨年までの冷気流をともなった雪雲の再現計算を行い,良好な結果を得た.更に,数値計算は仮想の条件での冷気流の推移も計算できることから,数ケースの計算を行うことにより,冷気流のさまざまな条件の違いによる張り出し結果の変化についても知ることが出来た.
今後は,より多くの観測・数値計算による再現を行い,予測可能であることを示し,雪害対策へと役立てたい.

Report

(1 results)
  • 1996 Annual Research Report
  • Research Products

    (2 results)

All Other

All Publications (2 results)

  • [Publications] 中山 恵介: "冷気流を模擬した冷水密度流実験" 土木学会北海道支部論文報告集. 第53号. 256-261 (1997)

    • Related Report
      1996 Annual Research Report
  • [Publications] 中山 恵介: "雪雲発生要因である冷気流に関する数値実験的研究" 水工学論文集. 第41巻. 129-134 (1997)

    • Related Report
      1996 Annual Research Report

URL: 

Published: 1996-04-01   Modified: 2016-04-21  

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