経路選択シミュレータを用いた動的情報提供下の交通行動分析に関する研究
Project/Area Number |
08750649
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Research Category |
Grant-in-Aid for Encouragement of Young Scientists (A)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
交通工学・国土計画
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Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
宇野 伸宏 京都大学, 工学研究科, 助手 (80232883)
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Project Period (FY) |
1996
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1996)
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Budget Amount *help |
¥1,100,000 (Direct Cost: ¥1,100,000)
Fiscal Year 1996: ¥1,100,000 (Direct Cost: ¥1,100,000)
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Keywords | 交通行動分析 / 経路選択行動 / SPデータ / 非集計分析 / 高度交通情報システム / 路車間通信システム / 動的交通シミュレーション |
Research Abstract |
本研究は、交通混雑の緩和解消を可能とする情報提供法を開発するための基礎研究に位置づけられるものであり、特に情報の影響に関する定量的評価システムの開発を目指してきた。 本研究ではまず、携帯型パーソナルコンピュータを利用した、経路選択シミュレータを構築した。この経路選択シミュレータについては、被験者に仮想道路ネットワーク上での運転を体験させ、そこでの逐次的な経路選択に関する意志決定をデータとして収集可能なシステムとした。次に、経路選択シミュレータを用いた情報提供下での経路選択実験を設計した。被験者の経路選択の説明要因として、出発時の意志決定に関しては、地図情報、走行経験および提供情報を、トリップ途中の逐次的な経路選択に関しては、上記の要因に加えて現時点までの走行結果等を考慮した。走行経験の蓄積に伴う経路選択機構の形成過程に着目し分析を進めるため、経路選択に関する時系列データを収集した。経路選択実験データを用いて、出発時経路選択モデルと走行途中の利用経路変更モデルを推定した。主として非集計行動モデルの考え方に基づくモデルであり、経路選択機構における説明要因(例えば、経路選択時の提供情報への依存の程度等)のウェイトを明らかにすることができるものとした。既に開発済みの情報提供の影響評価のための動的交通シミュレーションシステムに、本研究で得られた経路選択モデルを組み込み、ネットワークフローの点からも情報提供の影響の評価を試みた. 情報提供下のドライバーの経路選択機構に関して、次の様な知見を得ている。(1)提供情報の精度の差異は、ドライバーの経路選択機構に大きな影響を及ぼす。(2)情報提供がない場合、あるいは低精度情報が提供される場合、意志決定時点までの部分的な走行結果も経路選択に影響を及ぼす可能性が高い。
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Report
(1 results)
Research Products
(2 results)