凍結条件下におけるコンクリートの圧縮強度増進性状におよぼす不凍結水率の影響
Project/Area Number |
08750675
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Research Category |
Grant-in-Aid for Encouragement of Young Scientists (A)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Building structures/materials
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Research Institution | Hokkaido University |
Principal Investigator |
浜 幸雄 北海道大学, 工学部, 助手 (70238054)
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Project Period (FY) |
1996
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1996)
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Budget Amount *help |
¥1,000,000 (Direct Cost: ¥1,000,000)
Fiscal Year 1996: ¥1,000,000 (Direct Cost: ¥1,000,000)
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Keywords | 耐寒促進剤 / 凍結環境 / 強度増進性状 / 積算温度 / 基準温度 / 気温による強度補正値 / 不凍結水率 |
Research Abstract |
耐寒促進剤を用いたコンクリートを対象として、凍結環境を含む条件での圧縮強度増進性状に関する実験を行い、積算温度の基準温度、気温による強度補正値およびコンクリート中の水分の不凍結率との関係について考察を行った。その結果、以下の結論を得た。 1)コンクリートの強度増進の温度依存性を表わす温度-時間関数である積算温度の基準温度は、その算出方法により異なる値を示し、必ずしも耐寒促進剤による基準温度の低下は認められず、その強度増進の過程は、普通コンクリートと同様に、基準温度を-10℃とした積算温度を用いたゴンペルツ曲線で精度良く近似することができる。 2)耐寒促進剤を用いたコンクリートは、そのタイプおよび種類により程度が異なるものの、同一水セメント比の普通コンクリートに比べて早強性があり長期強度が増大することから、気温による強度補正値をJASS5に規定されている値に比べて大幅に低減できる。 3)耐寒促進剤を使用しても普通コンクリートと同様に凍結環境下での強度増進は緩慢になり、凍結環境下での正常な強度発現を保証するものではない。しかし、適切な使用量が確保されていれば、その早強性と強度増大の効果により、同一積算温度において20℃養生の普通コンクリートと同等以上の強度を得ることができる。また、この凍結環境下における強度増進性状の改善効果は、前養生期間が長いほど、混和剤の使用量が多いほど顕著であり、このことは不凍結水率の増加により説明できる。
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Report
(1 results)
Research Products
(2 results)