集成材の性能設計法開発のためのラミナ破壊に及ぼす材料欠点の影響評価に関する研究
Project/Area Number |
08750677
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Research Category |
Grant-in-Aid for Encouragement of Young Scientists (A)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Building structures/materials
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Research Institution | Tohoku University |
Principal Investigator |
板垣 直行 東北大学, 工学部, 助手 (00271891)
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Project Period (FY) |
1996
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1996)
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Budget Amount *help |
¥1,000,000 (Direct Cost: ¥1,000,000)
Fiscal Year 1996: ¥1,000,000 (Direct Cost: ¥1,000,000)
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Keywords | 集成材 / ラミナ / 欠点 / 節 / 破壊 / 性能評価 / 断面欠損率 / ヤング係数 |
Research Abstract |
木材の破壊に関係する因子の定量的評価を目的とし、節の断面欠損率と破壊強度の関係を基本軸として分析を行った。その結果以下の事項が明らかになった。 引張試験による結果において、破壊は最大断面欠損率の単独節により生じておらず、必ずしも節の大きさのみが破壊に影響する訳ではないことが明らかになった。 破壊に関係した節の断面欠損率と強度との関係を見たところ、ある程度の相関は見られるもののかなりばらつきが大きかった。これらのばらつきの一因として、材そのものの性能の個体差があると考えられ、それらを解消するために各材のヤング係数による標準化を行った。これにより節の断面欠損率と強度の関係についてのばらつきが小さくなり、両者の関係のより明確な傾向を把握できた。また破壊状態の観察より材縁からの距離が破壊に関係していると考えられたため、断面欠損率と強度の関係を材縁からの距離により区分して解析した。その結果、材縁からの距離ごとに断面欠損率と強度の関係の曲線が多少ずれており、破壊への節の影響を断面欠損率と材縁からの距離をあわせて評価する必要があると考えられた。以上の結果より破壊強度を節の断面欠損率、ヤング係数及び材縁からの距離をパラメータとして一般式化して表すことができた。又この関係式より、各試験体の破壊強度を算出し、実験結果と比較したところかなりよい適合性が得られ、この関係式によるある程度の強度の予測が可能であるいえる。
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Report
(1 results)
Research Products
(2 results)