Project/Area Number |
08750680
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Research Category |
Grant-in-Aid for Encouragement of Young Scientists (A)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Building structures/materials
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
野口 貴文 東京大学, 大学院・工学系研究科, 助手 (80208321)
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Project Period (FY) |
1996
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1996)
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Budget Amount *help |
¥1,000,000 (Direct Cost: ¥1,000,000)
Fiscal Year 1996: ¥1,000,000 (Direct Cost: ¥1,000,000)
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Keywords | リサイクル / 再生骨材 / 付着 / 水性剥離剤 / パラフィン / 圧縮強度 / コンファインド効果 / コーティング |
Research Abstract |
1、骨材とセメントペーストとの付着力低減技術の開発 粗骨材表面に容易に塗布でき、かつコンクリートの練混ぜ等の外力により剥離しないようなコーテイング材で、コンクリート用材料として経済的に普及可能なものを調査した結果、パラフィンおよび水性型枠剥離剤の2種類を選定した。 2、破砕試験による骨材とセメントペーストとの分離性確認 上記2種類のコーティング材を施した粗骨材および比較用に何も施さない同一の粗骨材の計3種類の粗骨材を用いてコンクリートを製造し、硬化後に改良型ジョークラッシャを用いてコンクリート塊を破砕し、再生骨材を製造した。得られた再生骨材から塩酸を用いて付着したセメント分を除去し、再生骨材中の原骨材の割合を算定した結果、粗骨材表面に何も施さなかった場合には、得られた再生骨材には多くのセメント分が付着しているが、コーティングを施した場合には、セメント分の付着は非常に僅かであった。 3、リサイクル指向型骨材を用いたコンクリートの強度特性評価 上記で製造した3種類のコンクリートの圧縮強度特性について検討した。コンファインド効果を見るために、通常の試験体に加えて、スパイラル筋で補強(ピッチ2cmおよび4cm)した試験体も作製した。圧縮試験の結果、パラフィンを塗布した粗骨材を用いた場合はスパイラル筋の有無に関わらず、通常の試験体と比較して20%程度の強度低下を示したが、水性剥離剤を塗布した粗骨材を用いた場合には、強度低下は全く生じなかった。 従って、水性剥離剤を粗骨材表面に塗布することで、骨材分離型リサイクル指向コンクリートを実現できる。
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