構法的視点による建築部品情報の記述手法に関する研究-PCa技術と空間構成を中心として-
Project/Area Number |
08750737
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Research Category |
Grant-in-Aid for Encouragement of Young Scientists (A)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Town planning/Architectural planning
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Research Institution | Kobe Design University |
Principal Investigator |
平沢 岳人 神戸芸術工科大学, 芸術工学部, 助手 (30268578)
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Project Period (FY) |
1996
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1996)
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Budget Amount *help |
¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
Fiscal Year 1996: ¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
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Keywords | 建築意味モデル / 建築部品情報 / 知識表現 / 形状情報 |
Research Abstract |
STEPのIntegrated ResourcesとApplication Protocolのレベル分けでは,幾何表現など数学的あるいは工学的に一般な事柄などの比較的変更が少なく頑強な標準と,応用分野毎の変更の頻度が高いと期待される標準とを区別している。これは,情報統合化の実現と対象とする生産の形態との関係が緊密であるという認識から派生していると思われる。 本年度の研究では,プロトタイプ制作による検証の対象をPCa構工法に限定し,PCaを用いた建築の生産形態における「設計情報」および「生産情報」の関連を考察した。 これらの情報は時間的制約のもとで複雑に交錯しており,設計の極めて初期の段階でPCa構工法を採用するという決定がなければ,現状では,ほとんど採用不可能であることが明白となった。在来の手法であれば,設計の各局面において技術的検討を未決定のまま次段階に進み,その後に成立した条件をフィードバックする形で未決定事項を確定していくという手段をとりうる。現在の建築生産においてはこれが常態化しており,これが情報統合化支援ツールの構築を阻害している。PCaの場合であれば,その部材の生産拠点が多くは「工場」である為に低コストの実現には事前の綿密な生産計画が必要になるが,その立案に必要な十分な設計情報が事前に知らされないために優れた構法にも関らず,十分な効率を発揮できないでいる。 本年度の研究でこれらを抜本的に改善する為の方法理論を確立することは出来なかったが,形状情報の扱いに関しては次に列挙する機能を最低限保有することを示した。 1.3次元かつ寸法精度が高いこと。 2.形状情報は,それを含む「部品概念」に付随する一属性として扱えること。形状への操作がそれを包含する上位の部品概念に対し悪影響を及ぼさないこと。 以上を満たすプロトタイプを作成し,簡単な例に関してその効果を研究した。
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Report
(1 results)
Research Products
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