Project/Area Number |
08750748
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Research Category |
Grant-in-Aid for Encouragement of Young Scientists (A)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Architectural history/design
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Research Institution | Nagoya City University |
Principal Investigator |
溝口 正人 名古屋市立大学, 芸術工学部, 講師 (20262876)
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Project Period (FY) |
1996
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1996)
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Budget Amount *help |
¥1,000,000 (Direct Cost: ¥1,000,000)
Fiscal Year 1996: ¥1,000,000 (Direct Cost: ¥1,000,000)
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Keywords | 平安時代 / 平安宮 / 内裏 / 天皇 / 清涼殿 / 住宅 / 貴族住宅 / 儀式 |
Research Abstract |
平安時代の文献史料によって天皇のさまざまな儀式の挙行状態および日常の行動に着目しながら、清涼殿を中心とした内裏の使われ方の事例収集とその分析を行った。この分析を通して、天皇御所としての内裏の特殊性が指摘された。平安時代初期から続けられた儀式の整備に伴って平安宮における儀式も変容しており、その変容が儀式の中心となる清涼殿の建築構成や舗設にも影響を及ぼした点を示唆した。また院政期以降に利用が顕著となる里内裏と内裏あるいはその他の貴族住宅における鎮宅儀礼の挙行殿舎の比較から、平安宮や当初から天皇の利用を想定した里内裏が、施設構成や建築構成において一般貴族住宅と相違している点、天皇御在所としての平安宮清涼殿の建築的な位置づけおよび仁寿殿との系譜関係について指摘した。そして平安宮の構成を模した土御門鳥丸内裏以降、清涼殿の平面構成も変化をとげた点を明らかにした。なお詳細な史料分析の過程で上皇や女院などの遊興に伴う建築事例として、大炊御門殿の蹴鞠桟敷と春日社の馬場殿の建築構成と規模が明らかとなったため、別途研究報告において発表している。
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Report
(1 results)
Research Products
(1 results)