Budget Amount *help |
¥1,000,000 (Direct Cost: ¥1,000,000)
Fiscal Year 1996: ¥1,000,000 (Direct Cost: ¥1,000,000)
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Research Abstract |
大腸菌で異種生物由来のタンパク質を発現させると、inclusion bodyを形成し不溶性になることがしばしば見られ大きな問題になる。このように不溶性になったタンパク質を可溶化するには、尿素のような変性剤を用いた変性、再生という方法がよく用いられている。しかしこの方法では、タンパク質により可溶化の条件が異なりそれを求めていかなければならない。いっぽう、遺伝子工学的にタンパク質を改変して可溶化する可能性としては、部位特異的に変異を導入するか、ランダムに変異を導入して可溶性になったものを選択する方法が考えられる。しかし、部位特異的変異導入法では、可溶性に関してどの部位にどのような変異を導入すればよいというような一般解が得られているわけではない。またランダムに変異を導入すれば本来の機能まで失われてしまう恐れがあり、いずれの方法も有効ではない。そこで本研究では、電荷に注目し様々な電荷を持ったランダムペプチドを不溶性になったタンパク質に付加し、伸長変異型タンパク質の可溶化するかを調べた。 Klyveromyces lactisのプロセッシング酵素であるKex 1のライブラリーを作り、その可溶性を調べた。前駆体領域と膜貫通領域を欠失したため不溶性になった変異体のC末端にLys.,Arg.,Asp.,Glu.,のような電荷を持ったアミノ酸を含むランダムペプチドを付加した。作成したライブラリーの菌体を超音波破砕し、変異体酵素の可溶性を検討中である。
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