Budget Amount *help |
¥1,000,000 (Direct Cost: ¥1,000,000)
Fiscal Year 1996: ¥1,000,000 (Direct Cost: ¥1,000,000)
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Research Abstract |
本年度は,以下の研究を実施した。 1.複数の弾性波が非定常に重畳したを3成分弾性波信号を時変確率過程として定式化するために,(a)弾性波の粒子運動軌跡を時刻の関数として定量評価する方法,(b)弾性波の粒子運動軌跡を多次元正規分布としてモデル化する方法,(c)各時刻での粒子運動が特定のモードであることを確率として表す方法について,具体的な処理方法を検討した。シミュレーションにより本手法の性能評価を行なうとともに,最適な解析パラメータを導出した。 2.複数の弾性波が非定常に重畳した信号から,反射波の情報を効率よく検出するために,1で検討した複数の手法を組み合わせ,特定のモードの波の情報を選択的に抽出する方法について検討した。また,計算機シミュレーションにより本手法の性能を評価した。 3.確率論的手法により検出された反射波の情報を元に,地下構造を逆解析する方法について検討した。 4. 1, 2, 3で考案した手法を,東八幡平,柏崎,ソルツ(仏)フィールドで取得した実データに適用し,地下構造の推定を行なった。その結果,両フィールドでのデータについて掘削音が有する非定常性を考慮した解析を行なうことができた。本研究により得られた解析結果は,他の手法で得られた地下情報と符合したものであり,本手法の有効性を検証することができた。
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