人工地熱貯留層性状評価のためのS波マイクロスプリティング現象の検出
Project/Area Number |
08751084
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Research Category |
Grant-in-Aid for Encouragement of Young Scientists (A)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
資源開発工学
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Research Institution | Tohoku University |
Principal Investigator |
森谷 祐一 東北大学, 工学部, 助手 (60261591)
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Project Period (FY) |
1996
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1996)
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Budget Amount *help |
¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
Fiscal Year 1996: ¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
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Keywords | S波 / スプリッティング / 坑井間弾性波計測 / マイクロクラック / き裂 / クロススペクトル解析 / 地熱 / HDR |
Research Abstract |
本年度の研究実績は、以下に示す通りである。 (1)東八幡平実験フィールドにおける計測実験 東八幡平実験フィールドにおいて、フィールド実験を実施した。ここでは、S波伝搬時間遅延と加圧時間、圧力との関係、人工地下き裂に対するS波の入射角度依存性を評価するための実験を行った。 (2)信号処理法の開発 S波マイクロスプリッティング検出のための信号処理法として、クロススペクトル解析法、およびウェーブレット変換を用いた方法の検討を行った。 (3)S波マイクロスプリッティング現象の解明 クロススペクトル解析により、 (a)S波伝搬時間遅延と加圧時間、圧力との関係を検出した。 (b)人工地下き裂に対するS波の入射角度と伝搬時間遅延との関係を検出した。 (4)マイクロクラックゾーン評価法の検討 (a)(3-a,b)の結果と単純なマイクロクラックゾーンモデルにより、S波伝搬速度低下率を与えることによりマイクロクラックゾーンの厚さの推定値を得られるようになった。 (b)き裂密度および配向方向を評価するために、透過後のS波偏波方向をウェーブレット変換による検出を試みた。本解析により偏波方向と伝搬時間遅延の関係が検出できれば、スプリッティング理論を導入することで、マイクロクラックゾーンおよびき裂密度の評価が可能であるとの見通しが立った。
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Report
(1 results)
Research Products
(1 results)