Budget Amount *help |
¥1,000,000 (Direct Cost: ¥1,000,000)
Fiscal Year 1996: ¥1,000,000 (Direct Cost: ¥1,000,000)
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Research Abstract |
まず、トマトの葉から果実に至る維管束走向およびその連絡について顕微鏡下で観察を行った。その結果、主茎上において、ある節において観察される8本の維管束走向は、その他の任意の節においても同様に認められ、8本の維管束からなる基本形の繰り返しで構成されることが知見として得られた。 次に、光合成産物の転流について検討を行った。主茎から発生した第1次側枝および第1花房の第2番花を摘除し,茎頂に1果のみを着生させた。着果直後の幼果のついた植物体を用い、主茎の最上位葉から5節下位の葉に0.37〜0.74MBqの^<14>CO_2を施与し,光合成を行わせた。^<14>CO_2施与30分後から24時間後まで一定時間ごとに,転流経路にあたる主茎上において、第1節間から第9節間まで切り分けるとともに各節間の維管束を8本に切り分けた。切り分けた各維管束部分を通風乾燥した後、サンプルオキシダイザーを用いて乾式酸化し、液体シンチレーションカウンター用試料とした。この結果、各節間内でみた場合^<14>C-活性は施与葉直下の維管束および、その上下の維管束を中心とする部分で高く、光合成産物の転流は維管束走向に従って行われることが知見として得られた。また、施与葉から上位節間への転流はキュウリの場合に比べ多いことが示された。 今後は、上記試料をアルコール抽出し、得られるアルコール可溶性固形物を高速液体クロマトグラフィーを用いて各糖区分に分けた後に、各区分の^<14>C-活性を測定することによって、光合成産物の転流経路に従った糖代謝を明らかにする。また、寒天培地上に植え付けた幼果および成熟果に^<14>C-スクロース, ^<14>C-グルコース, ^<14>C-フルクトースを吸収させた場合の果実内での糖代謝と比較する。
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