グラジオラス小花の老化を制御する遺伝子と酵素についての研究
Project/Area Number |
08760022
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Research Category |
Grant-in-Aid for Encouragement of Young Scientists (A)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
園芸・造園学
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Research Institution | Utsunomiya University |
Principal Investigator |
山根 健治 宇都宮大学, 農学部, 助手 (60240066)
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Project Period (FY) |
1996
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1996)
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Budget Amount *help |
¥1,000,000 (Direct Cost: ¥1,000,000)
Fiscal Year 1996: ¥1,000,000 (Direct Cost: ¥1,000,000)
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Keywords | プロテアーゼ / ポリガラクツロナーゼ / セルラーゼ |
Research Abstract |
グラジオラス小花のしおれに関係する酵素として推察される,プロテアーゼ,ポリガラクツロナーゼ(PG)およびセルラーゼ活性の老化に伴う変化と,CHI処理がこれらの酵素の活性に及ぼす影響について検討した。完全展開後に切り離したグラジオラス小花の花被のタンパク質含量は処理開始1日後から3日後まで急速に低下し,その後ゆるやかに低下した。プロテアーゼ活性は2および4日後にピークを示し,それぞれしおれ直前のタンパク質の分解と老化の最終ステージでのタンパク質の分解に寄与すると推察された。PG活性は4日後に高まったことから老化の最終段階の分解に寄与すると推測された。セルラーゼ活性は処理開始2日から3日後に高い傾向があったことから,セルラーゼ活性としおれの開始とに関係があることが示唆された。しかし,CHI処理によりしおれが抑制されたにも関わらず,本研究で測定した酵素活性はプロテアーゼ活性の処理開始2日後のピークを除きCHI処理によって有意に抑制されなかったことから,これらの酵素以外のタンパク質の合成が花被のしおれの開始により強く関係していると推察された。 しおれに関係する遺伝子を特定するため,完全展開直前の小花としおれ開始直前の小花のmRNAを抽出し,デファレンシャルデスプレー法により遺伝子検索を試みているが,今までのところ,特定遺伝子を分離するに至っていない。今後も今年度の科研費で得た備品等を用いて継続して研究する予定である。
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Report
(1 results)
Research Products
(1 results)