Budget Amount *help |
¥1,100,000 (Direct Cost: ¥1,100,000)
Fiscal Year 1996: ¥1,100,000 (Direct Cost: ¥1,100,000)
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Research Abstract |
本実験は,形質転換技術を用いたナシの育種を最終目的として行った.まず数品種のニホンナシおよびセイヨウナシを用いて,培養組織からの効率的な植物体再生方法を検討した.休暇枝の側芽から誘導した組織培養植物体の葉片を用いて,高頻度の不定芽誘導条件を検討したところ,尿素系のサイトカイニン(TDZ,CPPU等)存在下で比較的高頻度の不定芽形成が誘導され,さらにこの不定芽形成がGAにより促進されることが明らかとなった.また,葉片からの不定芽形成には品種間差異が観察され,ニホンナシ品種よりもセイヨウナシ品種の方が概して不定芽誘導が容易であった.次に,GUS遺伝子の一時的な発現を指標として効率的なAgrobacterium接種条件の検討を行ったところ,現在までに外植体の前処理(前培養)およびアセトシリンゴン処理によりGUS遺伝子の一時的な発現が増大することが明らかとなっている.今後は,引き続きAgrobacterium接種条件の検討を行う一方で,さらに効率的な不定芽誘導条件および形質転換細胞・組織の選抜条件の検討を行う予定である.
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