シロイヌナズナ変異株を用いた植物の養分吸収及び利用に必須な遺伝子の単離
Project/Area Number |
08760055
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Research Category |
Grant-in-Aid for Encouragement of Young Scientists (A)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Plant nutrition/Soil science
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
藤原 徹 東京大学, 大学院・農学生命科学研究科, 助手 (80242163)
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Project Period (FY) |
1996
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1996)
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Budget Amount *help |
¥1,100,000 (Direct Cost: ¥1,100,000)
Fiscal Year 1996: ¥1,100,000 (Direct Cost: ¥1,100,000)
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Keywords | シロイヌナズナ / 植物栄養 / マッピング / βコングリシニン / SSLP |
Research Abstract |
高等植物による効率的な養分吸収と適切な利用は、作物の生産性を向上させるために重要である。本研究はシロイヌナズナの栄養に関わる変異株を単離し、その性質を明らかにするとともに、原因遺伝子を単離することによって、高等植物のこのような過程に関わる遺伝子を単離し、さらに利用することを目指して行なわれた。以下に本年度の成果を列挙する。 1)ホウ素の要求性の高いシロイヌナズナ変異株は劣性の一変異によって起こっている。この変異をSSLPなどを用いてマッピングしたところ、その持つ変異が2番染色体下腕上に存在することを明らかにした。 2)根毛が野性型株の数分の一しか伸長しない変異株も同様にマッピングによる解析を行い、劣性の一遺伝子変異を持つが変異が4番染色体下腕上に存在することを明らかにした。この変異株は形質転換によって得られたものであるが、挿入遺伝子とこの変異はつよく連鎖しているものの、外来遺伝子の挿入による破壊によって変異が生じたのではないことが明かとなった。 3)硫黄欠乏に感受性の高い株をエチルメタンスルホン酸によって変異誘発した株から単離した。 4)ダイズ種子貯蔵タンパク質βコングリシニンβサブユニット遺伝子プロモータと大腸菌由来のβグルクロニダーゼ遺伝子の融合遺伝子の硫黄欠乏による活性化を十分に行なえない株を単離した。
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Report
(1 results)
Research Products
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