DNA結合性タンパク質HMG1による転写促進機構のクロマチンレベルにおける解析
Project/Area Number |
08760102
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Research Category |
Grant-in-Aid for Encouragement of Young Scientists (A)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
応用微生物学・応用生物化学
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Research Institution | Tokyo University of Science |
Principal Investigator |
白川 仁 東京理科大学, 基礎工学部, 助手 (40206280)
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Project Period (FY) |
1996
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1996)
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Budget Amount *help |
¥1,000,000 (Direct Cost: ¥1,000,000)
Fiscal Year 1996: ¥1,000,000 (Direct Cost: ¥1,000,000)
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Keywords | HMG1タンパク質 / クロマチン / DNA結合性タンパク質 / 転写調節因子 / HMGボックス |
Research Abstract |
1.HMG1によるクロマチン構造変化の解析:細胞内に導入したレポーター遺伝子由来のミニクロモソームを分離して、DNaseIに対する高感受性領域を検索したところ、転写促進の見られたHMG1高発現細胞由来のものにおいて高感受性領域が見い出された。現在、この部位の特定を行なっている。 2.HMG1中の転写促進領域の同定:HMG1タンパク質の転写促進領域は、そのC末端領域に存在する酸性アミノ酸の連続配列にあることを明らかにしている。この配列の中で、脊椎動物のHMG1で高度に保存されているDDDDE配列に注目し、塩基置換を施したHMG1変異体を作製し、その転写促進能を比較した。その結果、DDDDQ,DDDNQ変異体では転写促進は見られたが、DDNNQ,DNNNQ,NNNNQでは転写促進は観察されなかった。このことから、HMG1の転写促進にはアスパラギン酸のクラスターが必須であることが明らかとなった。 3.転写促進反応においてHMG1と共同的に働く因子の検索:HMG1による転写促進反応においては、DNAあるいはクロマチンの構造変化を伴うが、この反応においてHMG1と共同的に作用する因子の検索を次の方法により行なった。第一に酵母のTwo hybrid systemをもちいて、HMG1の転写促進に必須な酸性アミノ酸領域と相互作用する因子のスクリーニングを行なった。第二に、HMG1および抗HMG1抗体を固定したカラムを作製し、相互作用する因子の精製を行なった。両方法ともに現在、得られた因子の本体について解析中である。
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Report
(1 results)
Research Products
(3 results)