Project/Area Number |
08760108
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Research Category |
Grant-in-Aid for Encouragement of Young Scientists (A)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
応用微生物学・応用生物化学
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Research Institution | Numazu National College of Technology |
Principal Investigator |
久保 幹 沼津工業高等専門学校, 物質工学科, 助教授 (60249795)
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Project Period (FY) |
1996
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1996)
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Budget Amount *help |
¥1,100,000 (Direct Cost: ¥1,100,000)
Fiscal Year 1996: ¥1,100,000 (Direct Cost: ¥1,100,000)
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Keywords | バイオマス / 植物タンパク質 / プロテアーゼ / 植物成長活性化 |
Research Abstract |
DSPは植物タンパク質である大豆粕を微生物の酵素系を利用して高速に分解した分解物である(Soybeanwaste Degradation Product)。先の研究でこの植物タンパク質に作用するタンパク質分解酵素と微生物のキャラクタリゼーションを行い、またDSPには植物成長活性化効果を有することを明らかにしてきた。本研究はそれを受け、どの画分に植物活性化効果を有するか、また環境に与える影響等について研究を行ったのでその成果を報告する。 1.植物成長に関与するDSH中の成分 まず最初にDSP中に存在するペプチド、タンパク質の分画を透析により行った(分子量1万ダルトン以上および以下)。それぞれの画分を植物の発芽とそれ以降の成長に分け効果を解析した。その結果、根の伸長には低分子画分が低濃度で効果を及ぼしていることを明らかにした。また発芽後の葉や茎の成長には高分子画分が影響を及ぼしていた。 2.DSPの土壌微生物の活性化効果 DSPの土壌微生物の活性化効果の挙動を解析したところ、低分子・高分子画分共に著しく微生物量を増大させることを見出した。特に低分子画分はフラスコ内においても各種好気性微生物を通常の培地と同様に良好な生育を行わせた。これらの事からDSPは土壌微生物も活性化させていた。 3.フィールドでの植物活性化効果 各種植物を用い実際のフィールドでの植物成長の効果を調べた。その結果、化学肥料に比べ著しく根の成長が認められ、風や雨により植物固体が倒れる率が激減した。その結果、3/4の日数で収穫可能であり、実際のフィールドでの効果も確認された。 今後、DSPの工業的生産に関する工学的研究と、低分子および高分子画分に存在する植物活性化因子の構造決定を行う予定にしている。また土壌微生物と植物成長との関係についても併せて解析していきたい。
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Report
(1 results)
Research Products
(3 results)