Project/Area Number |
08760132
|
Research Category |
Grant-in-Aid for Encouragement of Young Scientists (A)
|
Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
食品科学・栄養科学
|
Research Institution | Nagoya University |
Principal Investigator |
安達 貴弘 名古屋大学, 農学部, 助手 (50222625)
|
Project Period (FY) |
1996
|
Project Status |
Completed (Fiscal Year 1996)
|
Budget Amount *help |
¥1,000,000 (Direct Cost: ¥1,000,000)
Fiscal Year 1996: ¥1,000,000 (Direct Cost: ¥1,000,000)
|
Keywords | イネ / アレルゲン / 種子貯蔵タンパク質 / アルブミン / グロブリン |
Research Abstract |
コメに含まれている未同定のアレルギー原因タンパク質を検索し、それらタンパク質の特性を明らかにすることを目的とした。そのためにまず、コメより塩水溶液可溶性画分のタンパク質を調製し、OEAEイオン交換カラムクロマトグラフィーにより分離し、これらタンパク質のSDS-ポリアクリルアミドゲル電気泳動解析を行った。この結果を以前に得られている患者血清を用いてのウェスタンブロット解析の結果と照らし合わせ、患者血清と反応すると思われる33kDaおよび21kDaのタンパク質の精製を試みた。ゲル濾過法およびイオン交換カラムを用いた高速液体クロマトグラフィーによりさらに精製した。精製されたタンパク質のN末端側のアミノ酸配列決定を行ったところ、21kDaタンパク質は小麦のα-アミラーゼ・トリプシンインヒビターと相同生が高いことが判明した。しかし、このα-アミラーゼ・トリプシンインヒビターはRAが属するものとは異なっていた33kDaタンパク質はトリプシンにより部分分解後、ペプチド配列を決定した。ここで得られた部分アミノ酸配列と相同性を示すものはデータベースにには存在せず、新規のものであることが示唆された。 また、アレルギー原因タンパク質である26kDaのα-グロブリンのゲノム遺伝子のクローン化を行い、発現調節機構を明らかにすることを目的とした。約40万のイネゲノム遺伝子ライブラリーをα-グロブリンcDNAをプローブとしてスクリーニングしたところ,2つの陽性クローンを得た。これらクローンに含まれているイネDNAの制限酵素地図を作成後、サブクローン化を行い、塩基配列を決定した。α-グロブリン遺伝子はアレルゲンとして以前に我々が同定している14-16kDaアルブミン(RA)遺伝子と同様にイントロンを含まず、比較的小さい遺伝子であった。
|
Report
(1 results)
Research Products
(5 results)