Project/Area Number |
08760145
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Research Category |
Grant-in-Aid for Encouragement of Young Scientists (A)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
林学
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
執印 康裕 東京大学, 大学院・農学生命科学研究科, 助手 (60221305)
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Project Period (FY) |
1996
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1996)
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Budget Amount *help |
¥1,000,000 (Direct Cost: ¥1,000,000)
Fiscal Year 1996: ¥1,000,000 (Direct Cost: ¥1,000,000)
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Keywords | 森林地斜面 / 表層崩壊 / 見かけの粘着力 / 内部摩擦角 / 根系 / 土壌水分 |
Research Abstract |
本研究は、土壌水分変化に対応した森林地斜面における根系の表層崩壊発生防止機能評価を目的として行われた。研究手法を以下に示す。 (1):森林地斜面土層の強度試験(中型不撹乱サンプルによる一面せん断試験) (2):上記強度試験に用いたサンプル内の根量調査 調査対象として東京大学千葉演習林袋山沢(65年生スギ人工林)内の自然斜面を設定した。なお、手法(1)の土の一面せん断試験においては、土壌水分変化に対応した強度定数(みかけの粘着力、内部摩擦角)の値を取得するため、せん断面の土壌水分を制御(吸引方式によって所定のサクションを与える)して実施した。 結果を以下に示す。 (土壌水分変化に対応した土の一面せん断試験結果に関して) せん断面のサクションが土の強度定数に与える影響は、主としてみかけの粘着力成分の変化として検出され、内部摩擦角はサクション変化に関らずほぼ一定の値を示すことが確認された。みかけの粘着力はサクションの上昇に伴い、増加する傾向を明瞭に示した。 (せん断試験サンプル内の根量調査に関して) せん断試験内根量調査を、せん断面に占める根系断面積,サンプル内の根重量の2点から行った。根量調査の結果、土層の採取深度が増大することで、根系断面積,根重量ともに減少する傾向を示した。またせん断サンプル内の根量が土のせん断強度に与える影響を検討した結果、今回の根量範囲においては検出されず、ある一定以上の根量に達してその影響が表れることが示唆された。
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