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水溶性有機物の森林生態系における移動特性

Research Project

Project/Area Number 08760147
Research Category

Grant-in-Aid for Encouragement of Young Scientists (A)

Allocation TypeSingle-year Grants
Research Field 林学
Research InstitutionTokyo University of Agriculture and Technology

Principal Investigator

戸田 浩人  東京農工大学, 農学部, 助手 (00237091)

Project Period (FY) 1996
Project Status Completed (Fiscal Year 1996)
Budget Amount *help
¥1,100,000 (Direct Cost: ¥1,100,000)
Fiscal Year 1996: ¥1,100,000 (Direct Cost: ¥1,100,000)
Keywords溶存有機態炭素 / 森林生態系 / 小流域 / 林内雨 / 樹幹流 / 物質循環
Research Abstract

研究の目的は、森林生態系内での降雨にともなう水溶性有機物の移動特性を明らかにするための基礎的研究である。これまでに、東京農工大学・大谷山演習林のスギ・ヒノキ壮齢林小流域と中齢林小流域では、無機元素の移動特性を約20年に渡り調べられてきた。この試験地において、無機元素と同様の方法で採取した、林外雨・林内雨および樹幹流について、1年間を通じて無機元素とともに溶存有機態炭素(DOC)の調査を行った。
1996年は例年になく小雨で860mmであった。これは、1995年の1540mmとくらべて約50%にすぎなかった。そのため、林内雨・樹幹流等の無機元素は、希釈効果によって濃度が例年の1〜6倍と高かった。林内雨のDOCは、林外雨からの濃度変化が小さく、スギ林とヒノキ林で大きな違いがなかった。一方、樹幹流のDOCは、林外雨からの濃度変化が著しく、スギ林でヒノキ林よりも若干高かった。年間のDOC量は、スギ林内雨で70kg ha^<-1>、ヒノキ林内雨で60kg ha^<-1>、スギ樹幹流で22kg ha^<-1>、ヒノキ樹幹流で3kg ha^<-1>であった。同試験地では、渓流水の採取分析も行っている。渓流水中の無機元素の年間平均濃度は、1996年と1995年で著しい違いがなかった。渓流水中のDOCは、間を通しての分析に供しなかったが、非常に少なく1ppm以下であった。
また、これらの採取した試料水およびAo層通過雨については、全窒素の分析を行い、溶存有機物による窒素動態も明らかにする予定である。本研究で購入した土壌水分計は、購入当初トラブルがあり、今年度中はデータが採取できなかった。しかし今後、森林生態系内において土壌水分を自動継続測定することで、溶存有機物の土壌中での動態をよりあきらかにする基礎データの蓄積が期待できる。

Report

(1 results)
  • 1996 Annual Research Report

URL: 

Published: 1996-04-01   Modified: 2016-04-21  

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