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環形動物多毛類スピ科の石灰基質穿孔機構

Research Project

Project/Area Number 08760173
Research Category

Grant-in-Aid for Encouragement of Young Scientists (A)

Allocation TypeSingle-year Grants
Research Field General fisheries
Research InstitutionTohoku University

Principal Investigator

大越 和加  東北大学, 農学部, 教務職員 (20233083)

Project Period (FY) 1996
Project Status Completed (Fiscal Year 1996)
Budget Amount *help
¥1,000,000 (Direct Cost: ¥1,000,000)
Fiscal Year 1996: ¥1,000,000 (Direct Cost: ¥1,000,000)
Keywords穿孔性多毛類 / スピオ科 / 穿孔機構 / 石灰基質微細構造 / 穿孔種 / 非穿孔種 / 新種 / 日本新記録種
Research Abstract

環状動物スピオ科に属する多毛類は、さまざまな石灰基質に穿孔する種と、岩盤のすきま・砂泥底等に生息する穿孔しない種があることが知られている。本研究は、有用貝類に穿孔することにより防除・駆除の対象ともなる穿孔性のスピオ科の最大の特徴である″穿孔″の機構に迫り、その解明を目的とするものである。今回は、できる限り多くのスピオ科を採集し、穿孔するかしないかという生息型の違いに焦点を絞り、それぞれの生息型の相違点を明確にした。同時に、穿孔種については走査型電子顕微鏡を用いて被穿孔側の石灰基質の微細構造の変化を調べた。
研究の結果、日本産スピオ科として穿孔性13種、非穿孔性11種の計24種が採集され、そのうち2種が新種、10種が日本新記録種であった(論文は現在数名の外国研究者にレビューしてもらっている)。今まで同じ種の中には穿孔するもの、穿孔しないものの2つの生息があるといわれてきたが、少なくとも今回の調査結果からは、1つの種=1つの生息型という、穿孔能力の有無は種特異的であることがわかった。そして、穿孔種と非穿孔種の間には、這う活性(Crawl Activity)や鰓の血管の太さ等、形態学的側面からも裏打ちされる運動性に違いが見られる傾向があった。また、穿孔する種では幼生〜幼若固体の定着・穿孔開始時期にのみ現れる1つの形態の存在が明らかになった。穿孔種が自ら穴を掘ることにより、被穿孔側である石灰気質にはこれまで研究代表者らにより初めて報告された特徴的な 微細構造の変化が今回の観察でも同様に見られた。同時に、石灰気質の微細構造の違いにより変化の現れ方に違いがあることがわかり、今後穿孔機構を解明するにあたり重要な示唆を得た。これらの結果は、一部は既に学会で発表、一部は現在投稿中である。

Report

(1 results)
  • 1996 Annual Research Report

URL: 

Published: 1996-04-01   Modified: 2016-04-21  

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