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サンゴガニ属の系統推定に有用な固体発生パターンの探索

Research Project

Project/Area Number 08760185
Research Category

Grant-in-Aid for Encouragement of Young Scientists (A)

Allocation TypeSingle-year Grants
Research Field General fisheries
Research InstitutionUniversity of the Ryukyus

Principal Investigator

鹿谷 法一  琉球大学, 理学部, 助手 (20244288)

Project Period (FY) 1996
Project Status Completed (Fiscal Year 1996)
Budget Amount *help
¥1,000,000 (Direct Cost: ¥1,000,000)
Fiscal Year 1996: ¥1,000,000 (Direct Cost: ¥1,000,000)
KeywordsTrapezia / mtDNA / 16S rRNA / molecular phylogeny / ontogeny / crab / zoea
Research Abstract

カニ類のゾエア幼生の備える様々な付属肢の固体発生パターンの共有状態は、カニ類の類緑関係を類推できる可能性を示唆している。そこで、mtDNA塩基配列を直接解析する方法を用いて系統樹を構築し、これに従って幼生発生形質を整理することで、サンゴガニ類の類緑関係を類推する場合に有効と思われる複数の幼生形質を明らかにする。
分析資料には、Trapezia属3種とTetralia属1種を用いた。抽出方法や抽出組織の検討、また、PCRに際してプライマー、温度、テンプレート濃度等について検討を加えた。ダイタ-ミネーター反応を用いて、ミトコンドリアDNAの16S,rRNA遺伝子領域の塩基配列を決定し、rRNAの二次構造を考慮にいれた多重アライメントを行ない、塩基サイトの相同性を確認した。分子系統学的分析による系統樹の推定には、最節約法(MP法、LogDet法)、最尤法(ML法)、近隣結合法(NJ法)を用いた。系統樹の各枝の信頼性を検討するため、ブートストラップを行なった。
サンゴガニ類について、PCRならびにシークエンスの方法を新たに確立することで、全ての種において16SrRNAのほぼ半分に当たる約490塩基配列を決定した。多重アライメントの結果、484塩基の相同性が確認された。4つの異なる解析方法によって得られた系統樹のトポロジーは完全に一致し、生態の形態による分類と一致していた。幼生の発生パターンでは、側棘、触角、顎脚、腹部等の発達過程で対応が見られた。
残る全てのサンゴガニ類の系統を明らかにすることで、さらに詳しい固体発生パターンの有用性が見い出せれば、それは多くの幼生発生情報が蓄積された十脚甲殻類(エビ、カニ、ヤドカリ)の系統を論ずるうえで、簡便な手法として大変有効なものとなる。

Report

(1 results)
  • 1996 Annual Research Report

URL: 

Published: 1996-04-01   Modified: 2016-04-21  

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