Project/Area Number |
08760232
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Research Category |
Grant-in-Aid for Encouragement of Young Scientists (A)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
農業機械学
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
川越 義則 東京大学, 大学院・農学生命科学研究科, 助手 (80234053)
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Project Period (FY) |
1996
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1996)
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Budget Amount *help |
¥1,000,000 (Direct Cost: ¥1,000,000)
Fiscal Year 1996: ¥1,000,000 (Direct Cost: ¥1,000,000)
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Keywords | 炭酸ガス放出速度 / 累積炭酸ガス放出速度 / 温度履歴 / ホウレンソウ / 呼吸速度 |
Research Abstract |
青果物の貯蔵や輸送を考えた場合、一定温度が望ましいといわれているが、現実には様々な変動を伴っている。青果物の品質は呼吸と密接な関係を有しているので、呼吸速度を求めることで、老化の目安になるものと考えられる。したがって、温度履歴、すなわち温度上昇や下降及びその時間が呼吸速度に与える影響を検討することを目的として実験を行った。実験試料には、ホウレンソウを用いた。気密チャンバを冷蔵庫に収納し、庫内の温度制御を行うことでチャンバ内の温度を制御した。設定温度に到達するまでにやや時間がかかったものの均一な温度条件が得られた。呼吸速度は二酸化炭素放出速度とし、チャンバ内の二酸化炭素濃度変化から計算により求めた。まず、一定温度下(0、10、20、30℃)における呼吸速度をそれぞれ72時間計測し、これを基礎データとした。次に、温度履歴が呼吸速度に与える影響をみるために、最初の6時間を10℃に設定し、次の12時間または24時間を0℃または20℃に設定し、その後の呼吸速度について検討をおこなった。その結果、20℃、24時間の温度履歴を受けたものは、10℃に戻して、すぐには10℃一定下で求められた呼吸速度まで回復せず、温度変動の影響がみられた。それに対して、20℃、12時間の温度履歴を受けたものはすぐに回復した。このことから、変動を受けている時間の大小により、その後の呼吸に及ぼす影響が異なることが分かった。また、0℃、24時間の温度履歴を受けたものは、10℃に戻しても、すぐには呼吸速度は上昇せずゆっくりと10℃一定下で求められた呼吸速度に近づいた。累積炭酸ガス放出量も、10℃一定下と比較して明らかに小さくなり、呼吸を品質の尺度と考えると、低温が可能であれば、変動を伴ったとしても低温にした方がよいという結果となったが、時間の大小や繰り返し回数など検討すべき点も残されている。
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