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ヒトフローラマウスを用いた食品中の有害物質の腸内細菌による不活化の研究

Research Project

Project/Area Number 08760294
Research Category

Grant-in-Aid for Encouragement of Young Scientists (A)

Allocation TypeSingle-year Grants
Research Field Applied veterinary science
Research InstitutionThe University of Tokyo

Principal Investigator

平田 和宏  東京大学, 大学院・農学生命科学研究科, 助手 (60208858)

Project Period (FY) 1996
Project Status Completed (Fiscal Year 1996)
Budget Amount *help
¥1,000,000 (Direct Cost: ¥1,000,000)
Fiscal Year 1996: ¥1,000,000 (Direct Cost: ¥1,000,000)
Keywords腸内細菌 / 変異原性物質 / ヘテロサイクリックアミン / アフラトキシン / エ-ムス試験
Research Abstract

食品中に含まれる各種変異原物質(IQ、MtIQ、Trp-P-1,Trp-P-2、PhIP、アフラトキシンB_1)に対するヒト腸内細菌の不活化能あるいは活性化能をエ-ムス試験を用いて検索した。ヒト糞便懸濁液と各種変異原物質を嫌気的に18時間、37℃で反応させたところ、変異原性は減少し、直接変異原が生成される現象は観察されなかった。減少する割合は糞便によって異なり、同一個体でも採取時期により変異原性減少の様子は異なった。変異原物質によっても減少の割合は異なったが、糞便と変異原物質の組合せによる特異性は明らかではなかった。これらの変異原性の減少が菌の代謝によるものか、菌体への変異原物質の吸着によるものかを検討するため、糞便と15分間反応(吸着)、糞便を超音波破砕した遠心上清と18時間反応(吸着がない)を糞便と18時間反応させたものと比較した。その結果、15分間の反応でほとんどの物質の変異原性は減少し、特にTrp-P1とTrp-P-2で減少が大きかった。変異原性の減少には吸着が大きな役割を持つことが示唆されたが、18時間反応の方が変異原性の減少が大きい変異原物質が多く、さらに検討が必要であると考えられた。一方、超音波破砕糞便そのものには変異原性は認められなかったにも関わらず、IQ、Trp-P-1,Trp-P-2で超音波破砕糞便と18時間反応後、著しい変異原性の増強が見られた。
本研究により、ヒト腸内細菌は食餌由来の変異原物質の変異原性を減少させる作用を持つことが示されたが、この作用がin vivoでどのように働くかは、ヒトフローラマウス等を用いてさらに研究していく必要がある。また、超音波破砕したヒト糞便によって変異原性が増強される現象はこれまで報告されておらず、今後その機序と生体内における役割をさらに詳しく研究することは、発癌の予防や疫学に大きく貢献するものと期待される。

Report

(1 results)
  • 1996 Annual Research Report

URL: 

Published: 1996-04-01   Modified: 2016-04-21  

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