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敗血症性ショック時の臓器血流および機能に対する一酸化窒素の役割

Research Project

Project/Area Number 08760305
Research Category

Grant-in-Aid for Encouragement of Young Scientists (A)

Allocation TypeSingle-year Grants
Research Field Applied veterinary science
Research InstitutionKitasato University

Principal Investigator

岡野 昇三  北里大学, 獣医畜産学部, 講師 (00245383)

Project Period (FY) 1996
Project Status Completed (Fiscal Year 1996)
Budget Amount *help
¥1,000,000 (Direct Cost: ¥1,000,000)
Fiscal Year 1996: ¥1,000,000 (Direct Cost: ¥1,000,000)
Keywords敗血症性ショック / 一酸化窒素 / 一酸化窒素合成酵素阻害薬 / 循環動態 / 肝血流 / 犬
Research Abstract

敗血症性ショック時の臓器血流に対する一酸化窒素の役割を一酸化窒素合成酵素(NOS)阻害剤を用い検討した。
1.一酸化窒素の敗血症性ショック時の全身循環への作用
敗血症性ショックモデル犬に対し、構成型NOSおよび誘導型NOS阻害剤であるL-NAMEは、投与直後より急激に血圧および血管抵抗を上昇させたが、心拍出量を減少させた。誘導型NOS阻害剤であるL-canavanineは、緩やかに血圧および血管抵抗を上昇させ、心拍出量を僅かに上昇させた。NOSを阻害することなく一酸化窒素を消去するcarboxy-PTIOは、緩やかに血圧および血管抵抗を上昇させ、心拍出量を僅かに上昇させた。これらのことより、敗血症性ショック時の血圧低下には、一酸化窒素が関与していることが再確認された。また、構成型NOSを阻害すると心拍出量の低下が認められることより、敗血症性ショック時の全身循環の調節には構成型NOS由来の一酸化窒素が重要な役割を果たしていることが明らかとなった。
2.一酸化窒素の敗血症性ショック時の肝循環への作用
敗血症性ショックモデル犬に対し、L-NANEは、総肝血流量および総肝血流量/心拍出量を減少させた。
L-canavanineは、門脈血流は減少させたが、肝動脈血流を増大させ、総肝血流量を僅かに増加させた。これらのことより、敗血症性ショック時の肝血流調節には構成型NOS由来の一酸化窒素が重要な役割を果たしていることが明らかとなった。また、敗血症性ショック時の心拍出量低下の要因は、肝血流量の低下が大きな要因である考えられ、敗血症性ショックの治療には、肝血流の改善が重要であることが示唆された。

Report

(1 results)
  • 1996 Annual Research Report

URL: 

Published: 1996-04-01   Modified: 2016-04-21  

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