パッチクランプ法を用いたグルタミン酸トランスポーター制御機構の電気生理学的解析
Project/Area Number |
08770069
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Research Category |
Grant-in-Aid for Encouragement of Young Scientists (A)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
General pharmacology
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Research Institution | Kobe University |
Principal Investigator |
酒井 規雄 神戸大学, バイオシグナル研究センター, 助手 (70263407)
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Project Period (FY) |
1996
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1996)
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Budget Amount *help |
¥1,000,000 (Direct Cost: ¥1,000,000)
Fiscal Year 1996: ¥1,000,000 (Direct Cost: ¥1,000,000)
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Keywords | 神経伝達物質トランスポーター / プロテインキナーゼC / 神経変性疾患 / 神経細胞死 / 神経可塑性 |
Research Abstract |
神経変性疾患におけるグリア細胞局在型グルタミン酸トランスポーターの変化 神経変性疾患の細胞死の機構を明らかにするためにパーキンソン病・及び、多系統萎縮症患者死後脳におけるグリア細胞局在型グルタミン酸トランスポーター(GLT-1,GLAST-1)の変化をそれぞれのポリクローナル抗体を用いて検討した。パーキンソン病では、GLT-1,GLAST-1の免疫反応は有意な変化を認めなかったが、多系統萎縮症では黒質において両免疫反応は低下しており、グリア細胞局在型グルタミン酸トランスポーターの減少が認められた。多系統萎縮症の神経細胞死にグリア細胞局在型グルタミン酸トランスポーターの関与が示唆された。 神経伝達物質トランスポーターのリン酸化による制御と細胞骨格蛋白との関与 セロトニントランスポーター(SET)の取り込み活性に対する各種リン酸化酵素活性化剤、阻害剤また、各種蛋白質脱リン酸化酵素阻害薬の効果を検討した。また、SETのCキナーゼ(PKC)の予想リン酸化部位を他のアミノ酸に置換した変異トランスポーターを作製し、それら薬物の効果を検討した。これらの結果により、PKCの活性化あるいは1型、2A型脱リン酸化酵素の阻害により、SET活性は有意に抑制され、その効果はPKCによるSETの直接のリン酸化によるものではないことが示唆された。また、SET活性はリン酸化を介し、細胞骨格蛋白であるアクチンの重合、解離によっても制御されることがことが示唆された。
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Report
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Research Products
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